2009年6月11日木曜日

エネルギー問題再燃か?

原油価格が上昇しています.

数か月前までは1バレル35ドル付近で取引されていましたが,

現在はおよそ2倍となる70ドル付近での取引となっています.

モルガンスタンレーなどの研究機関の報告によると,

原油価格はここ1,2年で100ドルを超えた水準になるとしています.

昨年起こった原油価格上昇は多くの投機資金の流入によるものでしたが,

今回の上昇傾向は,現在の金融危機を脱した後の,

中国,インドなどの新興国による需要増加を見込んだ買い

との見方が優勢となっているようです.

実需である以上,以前のような急上昇,急落というような

一時的なものになるとの期待はできません.

その他の資源価格も底打ちして,現在上昇傾向にあるようです.

資源価格の上昇というのは,企業にとってほぼマイナスの要因しかありません.

特に日本のような少資源国家にとっては死活問題です.

コスト上昇は企業経営の圧迫につながり,利益の押し下げ,

それに伴う給料の下落.

さらには商品価格転嫁により,家計にもそのまま影響してきます.

企業決算が赤字の連発を続ける中,

これ以上のコスト上昇が続くと,バタバタと企業が倒産するという事態も否定できません.


財務大臣が日本経済は底打ちしたようだとか無責任なことを言っていましたが,

本当に底打ちしたのは日本の経済ではなく,資源価格なのです.

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