2009年12月30日水曜日

本年もあと一日くらいになりました

このブログの更新回数もグンと減ってしまったわけですが,

とりあえず細々と続けたいと思っている次第でありますが,

みなさんにとってこの一年はどのような年だったでしょうか.

経済から見てみると,各国の景気刺激策の効果もあって,

今年中の二番底は何とか回避できたようです.


ただ,先日のドバイショックのように,二番底の懸念が

いまだにくすぶっていることは否めません.

景気刺激策の効果が切れてくるであろう来年の中盤以降が,

世界経済にとって大きな分岐点となるはずです.


個人的には,かなりの悲観論者であるため,

確実に二番底は来ると思っています.

回避はできないでしょう.

これを和らげることができるかどうかに注目をしています.


二番底を和らげる要因として,まずは中国の動向です.

予想以上に強い回復を見せた中国経済は,完全なV字回復といっていいでしょう.

沿岸部と内陸部の格差はさらに拡大しているようですが,

内陸部はやはりその分,未発展ということで車などの購入意欲が大きいようです.

その点からして,あと5年ほどは成長が高い度合いで続くと見ています.


次にブラジル.

ご存じのように,ワールドカップ,オリンピックの開催が決まっており,

インフラ整備などで大きな投資が見込まれており,

こちらも堅調な成長が予測されます.

ただ,問題として,治安があります.

スラム街などをどう対処していくかにこの国の成長はかかっているかもしれません.


そして南アフリカ.

ブラジルより先に大きなイベント,ワールドカップを来年に控えています.

リーマンショック以降,工事の遅れに拍車がかかっているとの報道もありましたが,

何とかやってくれると信じています.

ワールドカップのころまでは堅調に進むでしょうが,

その後は資金繰りの問題もあり,二番底の影響をもろに受けてしまう可能性があり,

他の新興国とともに警戒が必要です.

南アフリカでのワールドカップの動向が,ブラジルにも影響するかもしれません.


続いて,アメリカ.

震源地アメリカですが,オバマ大統領の強烈なリーダーシップが最近見られなくなっています.

就任直後がすごすぎたのかもしれませんが,世界中の期待を背負った大統領なので,

やはりそれなりの結果を出してもらいたいものです.

どうやらドル安政策をとっているようですが,

これが裏目に出なければいいものです.

日本と同様に財政規律の問題も言われているようで,

今後の出口戦略とともに注目が必要です.

新たな産業を生み出すために大きな投資をしましたが,

それがしっかりと芽を出し,成長してくれるかにかかっているでしょう.

マイクロソフト,グーグルに続くような企業が現れるでしょうか.


次は欧州です.

先日からギリシャの信用不安が続いていますが,

東欧を中心に失業の問題が常にくすぶっています.

アメリカよりも大きなダメージを負った欧州は,

金融機関の体力も疑問視されるところがあり,

今後もリスクに敏感な動きになるでしょう.

ドルに対してのユーロ高が続いており,

これが欧州の輸出産業に与える影響も考慮する必要があるかもしれません.


最後に日本です.

現状では政府のエコポイント,エコカー減税の恩恵を受けて,

ハイブリッドカー,エコ家電などが大きく売れていたようですが,

来年は当然その反動が来るでしょう.

特に自動車の反動幅は凄まじいものとなるでしょう.

ただでさえ自動車離れが進んでいた中,給与の減少も大きいため,

自動車を手放す人さえいたようです.

エコカー減税が終わってしまえば,当然一気に販売は落ちるでしょう.

そうなると,やはり外需頼みになります.

中国などの成長国次第ということになるでしょう.

現在,住宅版エコポイントを検討しているようですが,

需要を掘り起こす観点からいっても,早急に検討を進めるべきでしょう.

ただし,共通して言えるのは,これらは確実に需要の先食いであるということです.

期限が切れたら間違いなく反動が来ます.

まずは喫緊の問題に対して時間を稼いで,

将来の成長戦略を立てるべきです.

いや,立てなければなりません.


あと,子供手当てがとりあえず半額の13000円で始まりますが,

これの効果がどの程度出るかにも個人的には注目しています.



いろんなことがあったこの一年でしたが,

あと24時間を切りました.


みなさん,思い残しの無いようにしましょう.


最後までお付き合いどうもありがとうございました.


来年もよろしくお願いします.

2009年11月23日月曜日

円高が進みつつあります

先週はジリジリと円高が進み,ついにドル円は88円台に突入し,

88.65付近まで下落しました.

この間,ユーロに対しては大きな円高が進行しておらず,

やはりドル安の感があります.

アメリカ株も下落が続く展開で,円高とのダブルパンチで

日経平均は再び失速しつつあります.

今週の展開では,ドル円の88円割れがあるかどうかに注目です.

もし再び87円を目指す展開となると,2番底が予想以上に早く訪れるかもしれません.

2009年11月8日日曜日

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2009年11月6日金曜日

雇用統計10月アメリカ失業率は10.2%

注目だった米雇用統計先月の9.8%から大幅悪化の10.2%でした.

景気の底打ちが示唆されていますが,

大台の10%を軽く飛び越えてしまい,景気の底打ちにまた疑問符が付きそうです.

2009年10月19日月曜日

果たして今週の相場は

先週発表された95兆円を超える概算要求に対し,

市場は円売りで反応しました.

長期的に見て,税収の減少,国債発行の増額など,

日本の国家財政への不安から円売りにつながったのだと思います.

税収額が国債発行額を下回っているという状況の国家がほかにあるのか知りませんが,

このままの状態が続くと,国家は破たんするでしょう.

同様に,アメリカも財政状態が不安であることから,

ドル売り,またはアメリカ国債の信用低下が懸念されています.


このような状況と,これから続々と出てくる7-9月期の決算発表への反応に注目です.

2009年10月18日日曜日

国債発行額が税収を軽く超えるようです

先日発表された2010年度の概算要求ですが,

95億円を超え,過去最大のものになるようです.

また,税収は40兆円を割ることが予想され,

税収以上の国債発行をしなければならないことが確実です.

税収が落ちたのは仕方ありません.

予想はできたことです.

民主党政権が手を打たなかったからではなく,

リーマンショック直後に自民党政権が今後の見通しについて

大甘な見通しを立てたからでしょう.

とはいえ,いまさら野党自民党に責任を追及しても何も起りません.

ほっときましょう.


さて,本質的な議論をしたいところなので,話を変えましょう.

本来,国家というのは,国民から税金を徴収して,

それを福祉なり何なりにあてて国家を運営するんだと勝手に理解しています.

ところが,税収がないにもかかわらず,

予算のみ先に組むのは,いつから始まったんでしょうか?

少し歴史を調べてみたいものです.


そもそも,国家の福祉というのは,富の再配分機能がメインだと思います.

他の国では,再配分後は格差が縮まり,貧困率が下がっているようですが,

日本に限っては,再配分後に格差が広がり,貧困率が上がってしまっているようです.

そんな税金の使い方は正しいんですかね?

どっかが潤って,どっかが苦しむのなら,

子ども手当なんかではなく,

40兆円の税金から諸経費の10兆円くらいで国家を運営して,

残りの30兆円を1億2000万人で分けた方がいいんじゃないでしょうか.

年金とかも全部一緒にして,消費税25%くらいにあげて・・・

って案を,元ライブドアの堀江さんが言ってました.

個人的には,それも一つの解決策だと思います.

民主党の政権が本格的につまずくのは来年以降だと思いますが,

そうなってしまえば,もっと大胆なことをしなければ,

この国はやっていけないでしょう.

2009年10月12日月曜日

ドル,じり安

東京市場は今日は体育の日で休場でしたが,

欧州市場が参戦以降は,ドルがじり安となっています.

先週末から今日夕方にかけてドル円は90.45付近まで戻しましたが,

19時ころに90.40付近をつけてからはじり安の展開で,

現在は90.70-80付近で推移しています.

今日は主要な経済指標は予定されていませんので,

大きな動きはないかもしれません.

個人的には89.00-90.00程度で落ち着いた動きになると思います.

2009年10月5日月曜日

ドル売り,円売りの流れですね

市場関係者はG7後も大きな動きを見せず,

リスク選好の動きを崩しませんね.

彼らはみんなで進めば怖くない方式なので,

決して懲りることはありません.

個人投資家の皆さんは,彼らの動きに泣かされることもありでしょうが,

その辺はやはり自己責任なので注意が必要ですね.

自分も一度失敗してますので・・・・

リーマンショックで南アフリカランドがぶっ飛びました・・・・

笑えないですが・・・


さて,政権が代わってしばらくたったわけですが,

失業率が改善したとの指標が出てましたが,

あれ,早く実態が表わされるように改善した方がよいですね.

日本の失業率計算は,以前にも言ったことがあるように,

かなりゆがめられています.

就職する意欲をなくした人を失業者とみなさないという行為をすることで,

現状を反映していない数字になっており,欧米各国よりも低くなるようにされています.

日本の潜在失業率は9%を超えるとされており,

これは政府の雇用調整助成金の効果もあって,民間企業の雇用過剰は明らかです.

いずれにしても,政府の補助がないと街に失業者があふれるのは明らかです.


このような実情を鑑みずにリスク選好を続けていては,

二番底は避けられません.

底割れを防ぐのは大事ですが,

いずれ下がるのは明白です.

チキンレースを続けるのではなく,

現実を直視して,第二のリーマンショックを起こさないようにすることが大切だと思う今日この頃です.

2009年10月3日土曜日

米9月雇用統計は予想より弱い結果に

先ほど発表された米9月雇用統計は,

失業率は予想通りの9.8%,失業者数は非農業雇用者数が前月比で26.3万人の減少と,

市場予想の17.5万人減から大きく悪化したものとなりました.

この結果に市場はドル買いで反応.

しかし,ドル円では円買いに反応し,ドル円は一時89円割れを示し,

その後23時の米8月製造業受注指数発表までジリジリと下げ続け,

89.60円まで下げました.

米8月製造業受注指数は前月比-0.8%で,市場予想の±0.0%より弱い結果となったことを受け,

ドル円はドル買いで反応し,30分ほどで89.90付近まで上昇しました.

この流れは,21時30分にEUR/USDが約1カ月ぶりの安値となる1.4480を記録しましたが,

その後は一転して上昇に転じ,1.6440まで上昇したことにつられたようです.

この上昇の背景としては,投機筋ではなくリアルマネーの買いが

EUR/JPY,USD/JPYにかなり入ったようです.


さて,重要指標が出て少し一息の市場ですが,

2016年のオリンピックがリオデジャネイロに決定したことは

主要通貨市場には大きな影響を与えなかったようです.

しかし,世界的に株安が起きる中,ブラジル市場のみは株高となっているようです.

2014のワールドカップに続き,2年後にオリンピックを開催することとなったブラジルは,

大きな投資が続き,経済も底堅く推移する可能性が高くなりました.

2009年10月2日金曜日

もうすぐ米9月雇用統計の発表です

注目される米9月雇用統計がまもなく発表されます.

8月の雇用統計では9.7%を記録し,今回は10%の大台に乗るか否か,

注目されるところです.

先だって発表された日本の雇用統計は失業率が改善していましたが,

こちらについては市場は好感することなく,米株安に追従する形で下げています.

日本の雇用統計が改善したことは個人的には甚だ疑問です.

個人的には,失業者が減ったのではなく,

就業を目指そうとしている人が減っただけだと思います.

ですから,日本の雇用状況が良くなったなんて,大半の人間が思っていないでしょう.

無理やり数字をあげたと見られても仕方ないでしょう.


雇用統計は遅行指標であることはよく知られていますが,

今回の指標が10%を超えるようなことがあれば,

景気悪化は下げ止まった,底を打ったと先日FRBだかが言ってましたが,

雇用情勢は悪化の一途であるということが証明されたことになってしまいます.

こうなると,一気に株は売りに転じ,一足早く2番底を目指す展開になってしまうかもしれません.

いずれにしろ,ドーピングのような経済対策を打っているわけですから,

それが切れた時に,大きな反動が来ることは間違いありません.

雇用情勢が悪化するということは,個人消費がさらなる落ち込みを見せるということにつながり,

景気回復がさらに遅れることにつながります.


あと15分ほどで発表になりますが,

ドル円は乱高下する展開が予想されます.

また,株も急落する危険性を秘めているので,

ここはリスク管理をしっかりする必要があるでしょう.

資金に余裕のない方は,ポジションを持たずに,

傍から静観するのがいいかもしれませんね.

2009年9月27日日曜日

円高が進んでますが

円高が進んでますね.

とうとう89円台に突入してますね.

この背景には,期末である9月末を控えてのレパトリも絡んでいるようですが,

藤井財務大臣の円高容認ととれる発言も絡んでいるようです.

諸通貨に対してドルが全般に売られているという流れもありますが,

円高がここまで来ると,輸出産業にとっては打撃であることに間違いはありません.

急激な為替変動がない限り,為替介入はしないとの趣旨の発言でしたが,

これには個人的には賛成です.

輸出産業にとって円高が打撃なのはみな承知ですが,

輸出産業の方々は政治献金を政党に大量にしていましたよね.

それに影響されて自民党政権時代は円安になびいていたといわれても仕方ないでしょう.


個人的な興味ですが,政党への企業からの政治献金はどうなるんでしょうね.

これまでは与党である自民党に圧倒的な比率で渡っていたこれらの資金が,

政権交代が起こるとどう変わるんでしょうか.

野党自民党に同様の献金をするのであれば,

それはそれで純粋に自民党に協力しているわけですが,

急にみんな与党民主党に献金先を振り向ければ,

権力にすがりついているだけってことになりますね.

これは少し問題です.

ということで動向が楽しみです.


今週は重要経済指標が目白押しです.

来週金曜に発表される米9月失業率が最も注目している指標です.

ついに10%の大台に乗ってしまうのか否か.

この点が今後の流れを占うものになるかもしれません.

先日,FOMCで景気は底を打ったと言っていましたが,

この失業率でまた流れが変わるかもしれません.

2009年9月20日日曜日

トービン税導入か?

24,25日にピッツバーグで行われる20カ国・地域首脳会合,

いわゆる金融サミットで,国際的な通貨取引に低率の税金を課すという

トービン税が検討されるとのことです.

トービン税は,ノーベル経済学賞受賞者ジェームズ・トービンが1972年に提唱したとのことで,

通貨危機のたびに話題に上がっていましたが,

今回の金融危機により,再び注目されてきました.

トービン税は,通貨取引に税金を課すことで短期間での過剰な資金流入,または資金流出を

抑止するとのことです.

一定の効果は発揮するでしょうが,

おそらく金融界から凄まじい反対の圧力を受けて,

まず間違いなく実現はしないでしょう.

しかし,世界経済の安定のためには,

ここで何か手を打たなければいけないのも事実です.

政治の力が問われるところでしょう.

来週は日本では連休で市場が閉じていますが,

世界的にも休日が多いようで,市場が一気に動く可能性を秘めているので,

注意が必要です.


エコノミストによると,来週にも一時ドル円が90円を割れる場面があるかもしれないとのことです.

目が離せないですね.

2009年9月11日金曜日

ドル円は再び90円台突入

ドル全面安の展開がここ数日続いており,

ドル円も90円台に突入しました.

91円の壁が高かったのですが,ついに今日91円の壁を越えてしまい,

一時90.65付近まで下落しました.

リスク選好の流れが続いており,あたかもチキンレースの展開となっているのかもしれません.

いずれ景気刺激策の効果が薄れ,需要と供給のバランスが崩れるのは明白です.

需給ギャップが大きさをそっちのけで強気の展開が続くのは長期的には不可能です.


いつ,ドル買い・円買いの展開になるのかに注意が必要です.

特に個人投資家の皆さんは,利益確定を早めに済ませ,

流れが変わるまで待機するのが賢明かと思います.

2009年9月10日木曜日

7月の機械受注は前月比‐9.3%

先ほど発表された7月機械受注統計によると,

設備投資の先行指標である民需の受注額は前月比9.3%減となり,

2ヶ月ぶりの減少となりました.

政府与党側の景気回復の主張の根拠の一つとなっていた機械受注ですが,

事前予想の3.5%減を大幅に下回り,景気回復の先行指標である機械受注が

思うように回復していないことを示してしまいました.

やはり,二番底は避けられないのでしょうか.

今後の民主党の舵取り次第では,

補正予算執行停止が大きなブレーキとなる可能性もある中,

エコポイント・エコカー減税のカンフル剤もそろそろ効かなくなりそうな次期なので,

注視が必要です.

ドル売りが強いようですね

このところドル売りが強いようです.

ユーロドルでは昨年12月10日以来の高値を付けており,

ドル円でも一時91.65を割るところまで値を下げました.

現状ではドル売りだけが目立っていますが,

今後本格化するであろう民主党政権の出方によっては,

さらに円高方向に傾くことも考えられます.

少なくとも,ドル弱含みという流れなようです.

しかし,ヨーロッパ経済もさほど良い兆しは見えているとは言えないので,

常に円買い・ドル買いという影が付いて回りそうです.

2009年9月1日火曜日

衆議院議員選挙の結果を受けて

さて,先日の衆議院選挙の結果により民主党が政権与党につくことが決定したわけですが,

日本の今後の経済の成長戦略の方向性はどのようなものになるでしょうか.

一般に言われているのが,外需頼みの輸出偏重型からの脱却といわれているものです.

ご存じの通り,リーマンショックが直撃した欧米と比べて

日本は影響が小さいと予想されていたものの,

実は世界最大級のGDPの落ち込みというものになってしまいました.

これは日本が輸出依存の体質であったからであると結論付けられています.

しかし,GDPに対する日本の外需依存度は一般に言われているほど

大きくないというのが実情であり,

GDPの7割ほどを内需が占めているという現状です.

外需依存しているといわれる日本ですが,

数字の上では,韓国のほうが圧倒的に外需依存度は高く,

世界の中でも内需のマーケットの大きさはトップクラスです.


ではどうしてあんなに大きなGDPの落ち込みとなったのか.

それは,今まであまりにも輸出が良すぎたからです.

日本はここ十数年ほど円安政策を続けており,それはアメリカのドル高政策,

つまりは「強いドルはアメリカの国益」という政策としっかり噛み合って

ドル円は110~130円付近で推移していました.

この円安は輸出企業にとっては大きなプラスとなり,企業業績を押し上げるとともに,

日本の成長の大きな一因となっていたことは否定できない事実です.

しかし,この円安政策は,輸入関連には当然大きな壁として存在し,

内需を圧迫していたというのもまた事実です.

現在のドル円は,また90円台を窺う展開となっており,

今後,民主党政権では円高政策をとると噂されています.

そうなった場合,どのような影響が考えられるでしょうか.


まず,一般論として,

自国通貨が,相対的に安いほうがいいとしている国は,

世界中探しても珍しいものです.

外国から輸入する際,特に原油の場合が考えられますが,

自国通貨高であるほうが,輸入代金を低く抑えることができます.

逆に,産油国,(一般には資源国)の場合は,

原油の輸出により多くの外貨を得ることができるため,自国通貨安でも通用するでしょう.

とはいえ,やはり輸出だけをしていればいい国など世界中探しても存在しないわけで,

そのあたりのバランスは難しいものがあります.


さて,日本の場合です.

日本はご存じの通り,小資源国です.

というより,一般に資源といわれるようなものは,無いに等しいというのが現状です.

現在,日本近海の大陸棚に存在しているといわれている海底資源というのはありますが,

ここ数年の間では資源を実用化することは困難でしょう.

そんな日本にあって,円安政策というのはいかがなものでしょうか.

日本は高度経済成長以後,一貫して材料を輸入して加工して輸出という

スタイルで成長を続けてきました.

世界が成長を続ける中では成功してきたスタイルですので,

一概に間違いとは言えないでしょう.

しかし,輸出が多いからといって,円安政策があっているかというと,

そうは簡単には言えません.

国内にある資源を加工して輸出しているのならそれで間違いないでしょうが,

日本の場合,海外から資源を輸入して,それを加工・輸出しているわけですから,

輸入の際の代金をどう考えるかも重要な問題です.

一年ほど前にドル円が87円台に突入した際,メディアはこぞって

「何百億円が円高により吹っ飛んだ」

というようなことを言っていましたが,それは円高だけに問題があったのでしょうか.

当然,政府の政策から輸出企業は円安を期待して,

為替想定レートを110円とかそのあたりに設定していたため,

輸出の際の利益の目減りということになってしまったでしょう.

しかし,円高になれば当然原料輸入の際,いままでは円安だったため

期待していなかった原料コスト削減による利益が出ていたことでしょう.

この点についてはあまり触れられません.

当然,円高による原料コストよりも,円高による輸出の利益の目減りのほうが

格段に大きかったためでしょう.

ただ,企業側が円高を想定し,原料を安く仕入れ

それを想定して輸出価格を決めれば,どうだったでしょうか.

当然外国側からみれば,自国通貨安では国内製品より

日本製品のほうが割高に映るかもしれませんが,

日本の高性能,高付加価値商品であれば,まったく売れないということはないでしょう.

ビジネススタイルの転換ということも視野に入れなければならないのではないでしょう.


今後,円安を円高方向にシフトしなければならないと考える理由はもう一つあります.

それは,資源の枯渇問題です.

一般に言われる資源というものが現状ではゼロに等しい日本では,

いざ資源がなくなったとき,法外な価格を押し付けられても,

資源が存在しない限り,その値段を飲まざるを得ないということが予想されます.

食糧についても同じことが言えます.

現状では少し上がったとはいえ食糧自給率40%そこそこの国ですから,

いざ世界的な天候不順などで食糧不足に陥った場合,

この場合も高い価格で輸入しなければならないことが予想されます.

そうなった場合に備え,円高であることは一つのリスクマネージングとして考えられます.

当然,そうなった場合に備え,食糧自給率を上げることも必要ですし,

先ほど申し上げた海底資源開発も必須でしょう.


このように,日本はこれから生きていくためには,さまざまな変革が必要でしょう.

われわれ日本人は,それを期待して投票し,

そのおおきな期待を背負っているのは,民主党です.

どこまでできるかは未知数ですが,とりあえず,

官僚とのしがらみがないということをしっかりと活用し,

今までずいぶんたまってきた「膿」をしっかり出してもらいたいと思います.

たとえそれがパンドラの箱を開けるということになろうとも,

それはこれからの日本のために必要なことであると,

僕は信じています.

2009年8月31日月曜日

民主党政権発足後初の市場は

選挙後の月曜日の市場は,

年初来高値を更新し200円以上上昇する場面もありましたが,

ドル円が92円台前半まで突入すると,売りが優勢となり,

結局41円安で取引を終了しました.

市場としては大きなサプライズと受け取らなかった衆議院選挙ですが,

本格的な影響を与えるのはまだ時間が必要でしょう.

一番近いのは,概算要求の抜本見直しでしょう.

これが景気対策の足かせとなるとの懸念もあります.

注目が続きます.

予想通りの民主党圧勝でしたが

300議席を超す民主党の圧勝となった今回の衆議院選挙ですが,

はたして明日の市場はどう反応するでしょうか.

民主党の勝利はほとんど周知の事実であったことから,

市場は織り込み済みであることが考えられますが,

とりあえず,ここ数週間はサプライズが起きるかもしれないので注目です.


民主党は,自民党が決めた緊急経済対策の一部を予算執行停止にすると言っています.

これが現実になると,市場にとっては経済の足を引っ張るとの懸念から

売りで反応すると考えられます.

また,民主党が政権をとったことで,

今まで政府がひた隠しにしてきた悪いものがあふれ出てくる可能性もあります.

そこが個人的には一番の恐怖です.


とにもかくにも,新たな日本にCHANGEということで

少しホッとしています.

2009年8月17日月曜日

4-6月期GDPは上昇しましたが

日本の4-6月期GDPは実質で前期比0.9%増、年率換算3.7%増となりました。

政府の景気底打ち宣言が出た後の統計調査で、

数字的に改めて景気の底が見えたような気がします。

しかし、物価変動などを考慮した名目GDPは前期比0.2%減、年率0.7%減となっており、

デフレ傾向が見られるものとなっています。


大事な選挙前に政府側としてはいい数字が出たわけですが、

額面どおり受け取っていい数字ではありません。

0.9%のうち多くを占めるのはエコカー減税、エコポイント効果によるもので、

多くの専門家から単なる需要の先取りであるとされています。

特に大きな出費となる自動車、家電製品を数年以内に

買い替えるであろうとしていた人たちにとっては、

いい機会ということで、多少前倒ししてでも購入したことでしょう。

しかしその需要の先取りしてしまった分、必ず反動はあります。

息切れとでも言うべきでしょうか、7-9月期は何とかなったとしても、

10-12月期はかなり不安です。

ましてやエコカー減税の期限が来年3月ころまでの納車という期限付きなので、

それまでに間に合わないような場合、自動車の購入をやめる人も出てくるでしょう。

そんなこんなで、この先に関してはきわめて不透明といわざるを得ません。


また、失業率の問題もあります。

一般に失業率はGDP等の経済指標よりも半年程度遅れて影響が出てくる指標であるとされています。

アメリカの失業率は先日の数字が比較的良好でしたが、依然高止まりで、

改善の兆候とは言いがたいところです。

日本の失業率に関しても、現在は5%台ですが、

これにはどうやらからくりがあるようです。

国の借金やGDPの落ち込み方は世界的にひどかったにもかかわらず、

先進国の中でも突出して低い日本の失業率です。

これは政府が緊急経済対策とか言ってやった、失業給付の支給期間延長の影響が大きいようです。

先日ニュースにもなっていましたが、失業して失業者にカウントされるはずの方々が

この延長された期間の期限切れで、来月、再来月あたりから

バタバタと失業者としてカウントされるようです。

潜在失業率は8-9%程度ではないかといわれており、

失業者数は倍近くに激増することになります。

そもそも日本の失業率の算出方法は他の欧米各国とは違うらしく、

以前から低めに算出されているようです。


今度の民主党政権になると株価は下がるといわれていますが、

個人的にはそれは当たり前だと思います。

現在の市場は期待先行で実体がまったく伴っておらず、

大きな期待だけを支えに異常な回復を続けています。

今日の日本市場は328円の下げと大きく下落して終わりましたが、

これは先週末に発表されたアメリカの経済指標を嫌気したダウ平均の下げと、

94円台まで進行している円高の影響、

これまでの過熱感のある市場への警戒感、利益確定の動きなどからきたもので、

本日発表された日本のGDPはほとんど影響を与えていないでしょう。


不透明な今後ですが、

次の大きなイベントはやはり、今月30日の衆議院選挙です。

民主党が第一党になることはほぼ確定ですが、やはり選挙はやってみるまでわかりません。

民主党の勝ちの度合いによって市場の受け取り方は違ってくるでしょうが、

株価はこれまでの調整の下げをはさみつつ、

まずはそれまで様子見という展開になるかもしれません。

2009年7月27日月曜日

市場は上昇の一途のようですが

この流れの中で,流れが変わるかもしれない指標があと1時間ほどで発表されます.

米6月新築住宅販売件数です.

中古住宅市場は底打ち(または回復傾向か)と言われていますが,

これらへの期待からリスクマネーが再び動き出しているといわれています.

住宅市場が持ち直し始めるととらえることができるような指標が今日出ると,

市場の回復傾向というのが短期的には続くでしょう.


しかし,米6月新築住宅販売件数がおもわしくなかった場合,

流れが変わるかもしれません.

中古は売れるのに新築は売れないというのは,市場にとってあまりいい状況ではないでしょう.

在庫調整が進んでいるとはいえ,もちろん在庫がなくなるというのは健全なことですが,

実需としては厳しいものがあるかもしれません.

商売として割安になった住宅を購入する方がいるかもしれませんが,

失業率が上昇し,賃金も下がる中,ローンが払えなくなり,

家を手放さざるを得ない人も出てくることが予想されます.

雇用なき回復を否定していない発言も聞かれます.


今日の指標は注目すべきものでしょう.

2009年7月21日火曜日

衆議院解散の相場への影響は?

はっきりいって,無いでしょう.

全く.


普通に考えて,どう贔屓目に見ても,

民主が勝つのは目に見えたもんです.

それに合わせてすでに相場は動いているはずです.

それが相場の原則です.


相場が動く可能性があるのは,

民主が政権をとったからではなく,

政治の方向が変わる,つまり,大きな政策転換があった場合でしょう.

つまり,それが現れるのは選挙後しばらくしてからでしょう.

アメリカの国債を買うか否か,外貨準備をドルで行うか他の比率を増やすか,

などなど,それが判明するのはしばらく後です.


ですから,あすの解散が各市場に与える影響は,

皆無でしょう.

それほど見放されてるんですね.

あの首相が何をしようと,何の影響力もないんですね.

言い換えれば,今の日本は,あってもなくても一緒なんですね.

悲しい事実です.国民として.

2009年6月24日水曜日

再度スイスフラン売りの介入を実施か?

今日の市場はスイスフランの下落が注目されています.

主にユーロに対して売られており,1ユーロ1.50スイスフラン付近から

一気に1.53付近まで上昇しました.

前回,市場介入をしたとされる3月中旬には1.48付近から1.54付近まで上昇しました.

最もスイスフラン高が進んだ金融危機直後の1.4260付近から7%近くを

市場介入により上昇させました.

スイスも日本同様輸出に依存している部分が大きく,

自国通貨安を目指しての市場介入となっています.

これを考えると,日本もやはり市場介入をすべきではないかという考えが出てくるかもしれません.

現在は1ドル95円から98円程度のレンジで推移しており,

日本の輸出系企業の想定レートとされる95円程度を割る場面がもうすぐ見られるような状況です.

アメリカの国債増発,財政状況の悪化によるドルの信頼低下懸念,

過度のドル買いの解消の流れから,ここ2,3カ月は諸通貨に対しドル安が続いていますが,

円に対しては,90円割れの展開から,102円程度まで上昇したものの,

105円,110円というように一気に上昇とはなっていません.

金融危機の時のように勢いを持ってドル,円が買われる展開を逆にしたように,

諸通貨の上昇が続いていますが,ドル円の均衡は続いています.

この均衡が崩れるのは,やはり大きなイベント,劇的な経済指標が必要なのでしょうか.

現状考えられるのは,

世界経済,アメリカ経済の大幅な回復

数ヵ月後の財政出動後の大幅な反動による景気悪化

ここ数カ月停滞している先進国の政策金利の動向

などが考えられます.

日本による市場介入もその一つに入るでしょう.


まずは,今日の米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表に注目でしょう.

さらには,アメリカの長期金利が上昇を続けていることも注視しなければなりません.

これが重荷となり,回復の兆しがあるとされる米住宅市場に与える影響も考えられます.

世界銀行とOECDが正反対の景気見通しの修正をしたことにも注目したいですね.

どちらにしてもただ楽観しているわけではなく,

米失業率の10%越えも視野に入る中,

やはり,世界経済を引っ張る鍵となるのは,

アメリカ,そして,中国,インドあたりということになるのでしょうか?

2009年6月18日木曜日

公的資金返済したはいいものの

モルガン・スタンレーが100億ドル,

JPモルガン・チェースが250億ドル

の公的資金をが財務省に満額返済したとの発表がありました.

1-3月期の業績好調だったことに加え,一部の指標に回復の兆しが見えていることも

米財務省が早期返済を認めた背景にあるでしょう.

手数料,迷惑料として,上乗せして公的資金を返済したかどうかは,

今のところ不明です.


今後は4-6月期の経済状況が明らかになってきます.

日本の財務大臣が,1-3月期が明らかに底だったと断言していました.

確かに,景気回復傾向であるという安心感が投資意欲,消費意欲を

増進させるものであることに違いはありません.

しかし,景気は必ずしも減退した後,回復するとは限りません.

100年に一度の経済危機であるものが通常の景気循環と同じようにすぐ回復するなんてのは

あまりにも考えが甘すぎます.

楽観主義が行き過ぎています.

今後景気が回復する保証はどこにもありません.

長期にわたり低水準で推移する可能性は十分にあります.

企業の雇用環境はますます悪化する一方で,

給料が下がるのは必至です.

そうなると,ますます消費は減退し,企業の業績は悪化します.

大量の赤字国債を発行して景気刺激策を行ったところで,

一時的に首の皮をつなぐことはできても,

実際問題,何の解決策も与えてはいません.

エコポイントが将来の需要を先取りし,

国債発行で将来の資金を先取りし,

果たして,将来にはあと何が残っているのでしょうか?


そのころには現在政権を握っている政党は完全に影に隠れていると思いますが・・・

その無責任な政策の責任を誰が背負うことになるのでしょうか.

間違いなく,それは私たち自身であることに間違いありません.

2009年6月11日木曜日

エネルギー問題再燃か?

原油価格が上昇しています.

数か月前までは1バレル35ドル付近で取引されていましたが,

現在はおよそ2倍となる70ドル付近での取引となっています.

モルガンスタンレーなどの研究機関の報告によると,

原油価格はここ1,2年で100ドルを超えた水準になるとしています.

昨年起こった原油価格上昇は多くの投機資金の流入によるものでしたが,

今回の上昇傾向は,現在の金融危機を脱した後の,

中国,インドなどの新興国による需要増加を見込んだ買い

との見方が優勢となっているようです.

実需である以上,以前のような急上昇,急落というような

一時的なものになるとの期待はできません.

その他の資源価格も底打ちして,現在上昇傾向にあるようです.

資源価格の上昇というのは,企業にとってほぼマイナスの要因しかありません.

特に日本のような少資源国家にとっては死活問題です.

コスト上昇は企業経営の圧迫につながり,利益の押し下げ,

それに伴う給料の下落.

さらには商品価格転嫁により,家計にもそのまま影響してきます.

企業決算が赤字の連発を続ける中,

これ以上のコスト上昇が続くと,バタバタと企業が倒産するという事態も否定できません.


財務大臣が日本経済は底打ちしたようだとか無責任なことを言っていましたが,

本当に底打ちしたのは日本の経済ではなく,資源価格なのです.

2009年6月5日金曜日

米雇用統計を受けてユーロは急上昇後,急反落

5月の米非農業部門雇用者数は-34.5万人で,

市場予想の-52.0万人より強い結果,

また,同失業率は9.4%で,市場予想の9.2%より弱い結果となった.

これを受けてユーロは一気に上昇.

ポンドも一気に上昇し,ドルに対してユーロは1.4260付近まで,

ポンドは1.6240付近まで急上昇した.

しかし,その後は一気に下落に転じ,

上げ幅を解消したうえに,ユーロは1.4080付近,

ポンドは1.6040付近まで急落した.


最近の米雇用統計を受けてこんなに大きな変動を見せたのは

久しぶりな気がします.

今回は雇用者減が予想より少なかったことで,ドル売りにつながったようですが,

そもそも失業率は9.4%と悪化しており,

先行きは暗いものです.

もう少し投資家は現実と乖離している株価やリスク通貨の状況を

しっかり考えるべきです.


また,ドルは円に対しては上昇し,

1円以上上昇し,98.07付近まで上昇しています.

2009年6月3日水曜日

経済は底打ちをしたとはいうものの

本当にこれが底なのかがわかるのは,

何年後になるでしょうか.


底を打ったはいいものの,

そこから上昇するという保障はありません.

現状では世界各国がお金をばらまいて財政出動しているので,

ある意味上昇は当然です.

ただこれは一時的なものに過ぎません.

底割れは防げたかもしれません.

ただ,根本的な解決にはなっていません.

企業が利益を上げられる長期的な見通しなんてものは存在していません.

さらに,一時は低迷していた資源価格も再び上昇しているようで,

これも家計,企業を圧迫します.


需要の先取りをしていると思われるエコポイント.

必ず,反動が来ます.

それに対応できるほどの政策は,おそらく存在しません.

あるとすれば,赤字国債増発です.

結局は将来に負担を先送りして,

いつ耐えきれなくなるかですね.


全く聞かれなくなった政府紙幣の論議.

結局は自民党の人気取りのためのばか騒ぎだったと言わざるを得ないでしょう.

2009年5月25日月曜日

メモリアルデーということで休場だそうです

本日、アメリカ、イギリスの市場は、

戦没将兵追悼記念日、俗にいうメモリアルデーだそうでおやすみです。

5月の最終月曜日ということで、毎年不定期なんですね。


週明けということもあり、市場もお休みとあれば、

相場は動きが鈍いですね。

日中は北朝鮮の核実験やミサイルのニュースの影響で、

地政学的リスクということで、円が売られましたね。

当然の動きですが、今後、北朝鮮の動きに注目せざるを得ない状況になりつつあります。

まあ、静観が一番でしょう。

トヨタがGMにハイブリッド技術を提供か・・・?

トヨタが瀕死のGMに対しハイブリッド技術の提供をする可能性があるようです。

GMの破綻はもはや不可避な状況で、

たとえトヨタが救いの手となりうる世界最高峰のハイブリッド技術を提供することになっても、

破綻回避にはならないでしょう。

トヨタにとって、これはある意味賭けだと思います。

成功すれば、トヨタの技術がworld standardになる可能性を秘めている一方、

GMがこのまま消えていく勢いで縮小し、市場をトヨタではなく、

フォードなど他社に奪われてしまった場合、

無駄に技術を出してしまうことになります。

個人的には、GMなんかに一切触れるべきではないと思うんですがね。。。

迷走が止まらない・・・なんてことにならなければいいですね。

2009年5月24日日曜日

GMの再建計画提出まであとわずか

GMの再建計画提出はとうとう1週間後の6月1日となりました.

政府から湯水のように資金を注入されてきましたが,

それがただの時間稼ぎに終わってしまうのか,

注目の1週間になりそうです.


すでに破綻したビッグ3の1つのクライスラーですが,

あのときのように静かに破綻できそうにないのがGMの現状です.

現経営陣の一人が保有していた20万株をすべて売却したとのことで,

この影響で大きく株価が下がったそうです.

売り逃げではないかと思うのですが・・・


新会社の株を現債権者や現株保有者の保有率が以上に少ないことに

反発する声が上がっているようです.

当然のことですが,そんな企業に加担したのが悪いんですね・・・

残念ですが,自業自得といわれても仕方ないでしょう.

労働者団体との交渉は上手くいくとは考えにくい現況では,

最悪の結果になることも覚悟しておくべきでしょう.

ここ数日でドルはすごい勢いで他通貨に対し売られてきましたが,

それはGMの破綻への警戒心であるかもしれません.

実際に破綻してしまうと,アメリカ経済に壊滅的な影響が出るでしょう.

そうなると,米国債の格下げにもつながるかもしれません.

金融不安が再発することもあるかもしれないので,

この時期の投資は高リスクですので控えた方が賢明でしょう.

2009年5月14日木曜日

ドル円は一時95.25付近まで下落!

最近の為替動向としては,

株式市場が一時期より回復し,投機マネーがよりリスク志向を回復したこともあり,

ドル全面安の展開が続いています.

円に対しては比較的安定した動きを見せていたのですが,

ここに来てドルは円に対しても値を下げています.

前日の取引では,欧州勢参入前は96.50付近で取引されていましたが,

参入後は急激に値を下げ,一気に96.10付近までの下落.

その後は96.40付近まで回復したものの,それも長続きせず,

下落基調に転じます.

そして,先ほど,3時45分ごろ,急激な下落が始まり,

一時95.25付近まで下落しました.

ただ,この円高の動きはドルに対してのみではなく,

円はドルの他にも,ユーロや他の通貨に対しても値を上げています.

この主な要因として挙げられるのが,ダウ平均の急落です.

この日の取引では前日比-172ドルとなっています.

米4月小売売上高も前月比-0.4%で,市場予想を下回ったことも要因でしょう.


現状の株式市場では,ほぼ不況時の株高に突入しているといっても過言ではない気がします.

経済指標はどれをとっても悪いものであることに見切りをつけた投資家は,

市場予想より実際の指標が良かったか悪かったかのみを基準に投資活動をしています.

実際,アメリカの失業率はここ何ヶ月かどんどん悪化していっていますが,

それに対する市場の反応は,予想よりも悪化していなかったとして,買いで反応.

市場関係者は,現状では,いつ底打ちをするか,(もしくは,もう既にしたのか?)

ということに注目を続けています.

とにかく,少し良いことがあると,

「回復の兆し」

という言葉を使って,投資に資金を流し込もうとする政府側の努力が見え隠れします.

確かに,現状でさらに指標が悪化しているということだけを強調していては,

投資マインドが減退していき,あらゆる市場にお金が回らないという事態が再発してしまうでしょう.

いわゆるリーマンショック以後のドル不足をいうやつですね.

あの時は各国との通貨スワップを活用してなんとか乗り切りましたが,

金利が急上昇するなど大きな混乱が生まれました.

それに伴い株式市場も売り一辺倒となり,世界中に株安が連鎖し,

株価の下落を受けて消費が大きく低迷するという事態に突入しました.


不況時の株高というのは,景気回復への期待感のみで進んでいくという点に関しては,

健全であるとは言い難いと思います.

現在の株価と,企業の業績は,かなり乖離しています.

下方修正,赤字を連発し,政府からの資金援助を受けようとするような企業もあるような時期に,

株が本当に買いであるかどうか,大きな疑問を感じます.

この後の経済の回復がV字回復にはなりえないことが,各経済学者から聞かれます.

W字型,ナイキ型,L字型などたくさんの予想が出ていますが,

大雑把に言うと,短期では回復したように見える動きをしても,

中期,長期的な視点から見れば,長く低迷が続くだろうということです.

その大きな理由としては,消費の低迷,物価の下落に伴う企業収益の減少です.

企業の収益が減ると,結果として給料の下落につながります.

そうなると,さらに消費の減退につながり,

大きな景気回復は見込めません.


将来の景気回復に向けて必要になってくるのは,

やはり,各分野での技術革新,新たな付加価値の創造ということになってくるでしょう.

2009年5月7日木曜日

ストレステストの結果を受けてリスク志向が復活

ストレステストの結果が公表されるのは日本時間の明日早朝で,

その前にバーナンキFRB議長とガイトナー米財務長官が会見を行うそうです.

バンカメに約3兆円の資本不足指摘というのは個人的には大きなものでしたが,

市場では優先株の普通株への転換をするだけで大半の資金は集められるとのことで,

さほど大きな衝撃にはならないとのことです.


このところ,1-3月期の決算が良好だった米銀行は,

公的資金の返済を早急に行い,政府からの干渉を受けないような環境作りを

急いでいるのは周知の事実になっています.

しかし,ここ1,2ヶ月というのは世界の株式市場は落ちるとこまで落ちた反動で

ダウ平均では最安値から約2000ドルの上昇で30%以上も上昇,

日経平均でも最安値から約2400円の上昇でこちらも30%以上も上昇と,

相場は明るいものばかりでした.

右肩上がりの相場では利益が大幅に上昇してもおかしくありません.

ハイリスク・ハイリターンの,リターンだけが来たみたいですね.

日本の金融機関は,大きなリスクをとった米系の金融機関とは対照的に,

大幅赤字を計上しています.

巷では金融不安が後退していると叫ばれていますが,

このような上昇相場がいつまでも続くはずがなく,

リスクをとることがそのまま利益につながるなんてことは考えられません.

今の相場は一種のミニバブルみたいなもので,

企業の業績はどう考えたって赤字連発の不景気そのものです.

各国が大規模な財政出動をし,特に中国の財政出動は,

今まで世界の工場と見られてきた中国が,世界最大の消費市場へと変貌しつつあります.

この影響は大きく,中国の需要増で世界経済は多少引っ張られて上向くでしょう.


ただ,この流れも長期にわたり持続するものではなく,

長期成長が見えたわけではないことに注意すべきです.

財政出動の効果が持続するのも長く見ても2010年末までのような気がします.

その後の経済が成長するかどうかは,

結局のところアメリカが主導して環境ビジネスを大きく成長させることが

出来るかどうかにかかったいると思います.

2009年5月6日水曜日

バンカメに追加増資350億ドル必要か?

米金融当局によるストレステストの結果,

銀行大手バンク・オブ・アメリカが約350億ドルの

増資が必要との見通しであることが分かったそうです.

通常の増資で3兆5000億円近い資金を調達するのは困難であると考えられ,

政府が保有する優先株を普通株に転換せざるを得ず,

事実上,政府の管理下での再建以外は考えにくい状況となったようです.


これを受けて,円が買われる展開となり,一時ドル円は97.96付近まで下落しました.

ただこれ以上は買いが進まず,現在は98.30-50付近で推移する展開となっています.

2009年5月3日日曜日

クライスラーの破産法申請はやはり織り込み済み

クライスラーの破産法申請はやはり織り込み済みであったようで,

市場の反応は大きなものではありませんでした.

個人的にもGM,クライスラー,フォードのBIG3の3社については,

いずれ立ち行かなくなることくらい予想していましたので,

驚きなんかありませんでした.

事前調整型の破産ということで,しっかり準備はなされたようですが,

フィアットの傘下に入ったはいいものの,

今後,自動車の販売が大幅回復する見通しはあまりに楽観的であり,

魅力のない会社はこの不況下では消え去るというのが世界の流れでしょう.

3年後にBIG3のうち何社が残っているかどうかは,

あまりに不透明です.

2009年5月1日金曜日

クライスラーは,とうとう破産法申請へ

予想された通りの展開ですが,

クライスラーは破産法申請へと向かうようです.

かっこいい感じで言うと,チャプター11申請ですね.

イタリアの自動車会社フィアットにより提携,資金援助を受けるようですが,

事実上の救済合併のような形でしょう.

とうとう自動車会社の再編が始まりますね.

フィアットとしても,そんなに余裕があるわけじゃないので,

ここは守りの姿勢を崩さないトヨタなどの日本の大きな自動車会社は

この場面では正しい経営判断でしょう.

ただ,非正規社員切りや正社員切りまで行っている事態なので,

今後,給料の低下とともに自動車価格も低下していく運命でしょうから,

自動車会社も体力勝負になるかもしれません.

そうなると,何度も言っているように,

小さな会社は雲行きが怪しくなってくるでしょう.

2009年4月25日土曜日

クライスラー破産法申請とのことですが

クライスラーが破産申請したところで,

市場に大きな混乱は起こるのでしょうか?

どの道いつかは破産なり,買収などされる運命にある企業と

みなされているといっても過言ではありません.

GMに関しても,同様に会社を分離する方向に進んでいるのは間違いありません.

市場は相当程度が織り込まれていることでしょう.


それにしても,破産となるとリスク思考が後退することは間違いないでしょう.

リスク通貨が売られ,ドル買い・円買いが進むことはあるでしょう.


それよりも個人的に心配しているのは,

日本の大手自動車会社のうち,下の方に位置している数社の存在です.

体力のある上位企業とは異なり,下位の企業はそろそろ体力的に厳しいかと・・・

最悪の事態が起こらないことを祈っています.

2009年4月15日水曜日

指標の悪化でドルが下落

昨日発表された米小売りの売上げが

予想以上の悪化を示したことなどから,ドル円は下落.

99.90付近から下げに転じ,一時98.75付近まで下落しました.


先日発表されたゴールドマン・サックスの1-3月期の業績は好調で

ゴールドマン・サックスの株は大幅上昇したものの,

株式市場全体を上昇させるには至らず.

もしかすると,ゴールドマン・サックスのみが業績好調であった可能性も考えられます.

他の金融関係の決算発表も近日中に固まっている為,

しばらくはこちらに注目です.

2009年4月13日月曜日

来週からの相場動向は

先週は大きな動きが見られず,静かな1週間となりました.

今週は,まず,米金融機関の1-3月期決算発表に注目です.

14日の21時30分に発表されるゴールドマン・サックスに始まり,

JPモルガン・チェース,シティグループ,バンク・オブ・アメリカ,モルガン・スタンレーと,

今週のうちに決算発表が相次ぎます.

さほど良い決算は期待されていないでしょうが,

予想外の大幅赤字などが判明すると,金融機関の株が売られる事態があるかもしれません.


また,米金融機関のストレステストの結果をふまえた会合の後,

オバマ大統領が声明を発表するとのことで,

そちらの方に大きな注目が集まりそうです.

2009年4月7日火曜日

円買い・ドル買いが進行

株高がひと段落し,下落に転じたことを受け,

円買い・ドル買いが進んでいます.

ドル円は一時99.85付近まで下落.

諸通貨もドル,円に対し売られる展開となっています.

先ほど発表されたユーロ圏10-12月期の国内総生産(GDP)確定値は,

前期比1.6%減で,市場予想の同1.5%減より大きな落ち込みで,

これを受けユーロは売られる展開となっています.

このような悪い経済指標が今後も大量に出るようだと,

金融不安が再燃するかもしれません.


特に来週から発表される米金融機関の決算発表で

今度の大きな流れが変わるかもしれません.

2009年4月6日月曜日

円安止まらず

週明けの為替市場は円売りが止まらず.

ドル円は一時101.45付近まで上昇しました.

その後は円買いが少し進み100.55付近まで下落しています.

アメリカ勢が参入後の動向は,

株式市場の下落の度合いにかかっているようです.

2009年4月4日土曜日

大きなイベントは終了しましたね

今週の大きなイベントであったG20と米雇用統計が終わり,

為替市場は静かな動きになっています.

週末なので取引数が少なく,あとは株式市場を見ながらの展開となりそうです.

現在ダウ平均は小幅下落となっていますが,

前日とほぼ同水準で推移しています.

米雇用統計はほぼ予想通り

先ほど発表された米3月非農業部門雇用者数は-66.3万人で,

市場予想の-66.0万人より弱い結果,

同失業率は8.5%で,市場の予想通りの結果でした.

これを受け,ドルは円に対し上昇.

一時100.25付近まで急上昇しました.

その後一気に50銭ほど下げ,さらに99.55付近まで下げましたが,

現在は99.70-90付近で推移しています.

2009年4月3日金曜日

ついにドル円100円突破

とうとう100円の壁を突破しました.

越えるか?といわれてからおよそ1ヶ月かかりました.

意外と長かったですね.

G20は大きなサプライズを見せず,

株高が進行しています.

それに従い,円は売られる展開です.

ドル円は一時100.15付近まで上昇しましたが,

その後99.45付近まで下落.

現在は99.50-70付近で推移しています.

2009年4月2日木曜日

ドル円は年初来高値更新!

G20の本格的な議論を前に,ドルは全面安の展開.

ユーロ,ポンドなど諸通貨がドルに対し上昇しています.

円はドルに対し大きく下落しており,

ドル円は先ほど99.81まで上昇し,年初来高値を更新しています.


G20後に,株式市場,為替市場がどのような反応を見せるか注目です.

2009年4月1日水曜日

疑惑の季節調整

このところの米国の株式市場の上昇というのは,

景気の底打ちを期待するものに起因するといわれています.

ただし,指標のひとつであった住宅関連の指標について,

疑問の声が上がっています.


先日発表されたアメリカの住宅着工件数や許可件数などは,

予想を大幅に上回るものでした.

しかし,ある経済紙によると,

この指標は政府による情報操作があったのではないかといわれています.

この指標では,季節調整をいうものが用いられており,

調整前では予想と同水準もしくはそれ以下であったものが,

季節調整を加えた後では大幅改善という結果になっているそうです.

これは政府が消費マインドのこれ以上の悪化を避ける為に行ったといわれていますが,

真意の程はまだ明らかではありません.

とりあえず,静観すべきでしょう.

新年度が始まりました

4月になりまして,新会計年度が始まりました.

日本銀行が今日発表した3月の企業短期経済観測調査(短観)で,

大企業製造業の業況判断指数(DI)が予想を下回り,

石油危機当時に匹敵するような結果であったことを受け,

円はドルに対し売られました.

ドル円は40銭近く上昇し99.45近くまで上昇しました.

しかし,米自動車会社の破産法申請という情報が伝えられると,

逆にドル売りの流れが一気に加速し,98.20付近まで急落しました.

その後,破産法申請の報道が否定されると99.20付近まで戻しましたが,

98.40付近まで下落する場面も見られ,

現在は98.60-99.00のレンジで取引されています.


今後の注目としては,やはり,G20でしょう.

ここで,オバマ大統領は実質的な外交でビューとなります.

オバマ大統領の手腕が問われるところですが,

保護主義的な動きが世界で見られる中,

G20がどのような動きを見せるかに注目です.

日米と欧州の間に財政出動を巡り大きな隔たりがあるようで,

市場は大きな期待を寄せていないようですが,

ポジティブサプライズがあるといいですね.

2009年3月31日火曜日

円は弱含みか

とうとう3月末が終わりました.

結局,大規模なレパトリエーションの流れは見られませんでした.

それほどドル需要の大きさがあったということでしょう.

昨日はGMとクライスラーが破産するのではないかという憶測から,

大きく株が下落し,ドルは円に対し売られました.

ドル円は一時96円割れしましたが,

再度救済することが伝えられると,その後はドル買いが優勢となり,

98.65付近まで上昇しています.

会計年度末である3月が終わると,

日本輸出企業による円買いの需要も大きく減ることが予想できる為,

ドル円の100円越えというのも視野に入る可能性が出てきます.

米政府は自動車会社を救済へ

当然のこととは思いますが,

オバマ大統領はGM,クライスラーにもう1度チャンスを与えると発表しました.

ただし,長期計画が国民の納得できるものでなければ,

税金の投入をこのままずっと得ることが出来ない,

という事実上の最後通告とも取れる内容の発言をしています.


これらの内容は,大方の市場関係者のみならず,

一般の人でも思いつくような内容で,サプライズはありませんでした.

ただし,このまま資金の流出が続くようならば,

事前調整型の破産法申請もあるとの認識を示しました.

資金提供は2,3か月分程度ということで,

次の山場は5月から6月といったところになるでしょう.

破産ということは逃れたものの,

ダウ平均は取引開始から大幅下落しています.

現在は290ドル以上の下落となっています.

2009年3月30日月曜日

ドル円は一時96円割れ

ドルが円に対し下落しています.

自動車業界の救済に対する不透明感からドルは円に対し売られる展開です.

ドル円は一時96円を割れるところまで下落しましたが,

その後は少し回復基調です.

現在は96.70付近まで上昇しています.

GMワゴナー会長辞任,後任はヘンダーソン氏

GMはワゴナー会長兼最高経営責任者(CEO)が辞任し,

後任にヘンダーソン最高執行責任者(COO)が就任したと発表しました.

政府のGM支援に対するものとして,政府側が要求したものと考えられます.


オバマ大統領は,BIG3を支援するべく資金を投入していますが,

BIG3側が出している再建計画が不十分であると指摘しました.

BIG3が破産すると関連している部品などを製造する企業にも影響が多大に出るため,

安易に破産させることは出来ません.

しかし,長い目で見ると,どう考えてもBIG3の経営は存続できようがないことは

周知の事実といっても過言ではありません.

いずれにしろ,破産を含めた再編の動きが不可避でしょう.

その動きが近いうちに出るかもしれません.

オバマ発言で株価急落,円上昇

オバマ大統領の自動車会社に関する悲観的な発言,

米政府高官の,最終手段としては破産法申請が最善の可能性,

とする発言を受け,日経平均は350円以上の下落となっています.

前営業日まで上昇してきた反動ということもありますが,

やはり,米自動車業界の破産というものが不安視されて売りが重なったようです.

また,為替市場でも,ドルやユーロに対して円は大きく上昇.

ドル円は一時96.75付近まで下落.

これも米自動車業界が要因とされる株安に押されてのものです.

この円高も日本の株安に拍車をかけたようです.

さらに,レパトリエーションの動きも絡んでいることでしょう.

諸通貨は円やドルに対して大きく下落しており,

一時の金融不安の際の円高,株安の動きが見られます.

今日の市場の動きは,非常に重要なものとなるでしょう.

オバマ大統領の発言を欧州,米国の市場関係者がどのように判断するか,

要注目です.

2009年3月28日土曜日

来週は月末・年度末です

来週は大きな山場となりそうですね.

ここしばらく株価は上昇を見せていましたが,

日本の会計年度末である3月末ということで,

株には売りが入るかもしれません.

ドル円には円買いの大きなレパトリエーションの流れが見られるかもしれません.

ただ,ドル買い流れもまだまだあるようで,

経済指標によりけりということにもなるかもしれません.

やはり週末は動意が薄いようで

週末の夜間はどうしても取引が薄いですね.

大きな動きがないまま時間が過ぎていっています.

欧州株は1%以上の下落,

ダウ平均は180ドル以上の下落となっています.

株安を受けてドルは諸通貨に対して上昇しています.

2009年3月27日金曜日

少しばかり,レパトリエーションの動きがあったようです

ついに3月末が近づいてきたわけですが,

やはりレパトリエーションの動きが見られたようです.

円買いの動きが大きくなっていたようですが,

ドル買いの需要もまだまだあるようで,

大きな円高の動きというところまでは至りませんでした.

昨日の取引ではドル円は99円を目指す展開となってましたが,

今日は一時97.70付近まで下落し,

現在は98.00-20付近で推移しています.

南アフリカランド情報

このところの株高を好感して諸通貨は上昇していますが,

南アフリカランドも同様に上昇を続けています.

南アフリカランド/円は今月6日ごろは9.10付近でしたが,

現在は10.50付近で推移しています.

有事のドル買いから平時のドル売りへと流れが移ってきているようです.

ただ,楽観できるほど世界経済は堅くはないので,

一気に9円,8円台への落下もありえるので,

注意が必要です.

米GDPにはドル円は大きな反応を見せず

先ほど発表された米10-12月期GDPの確報値ですが,

年率換算で前期比年率-6.3%で,市場予想の-6.6%より強いものでした.

しかし,改定値のマイナス6.2%からわずかながら下方修正されています.


これを受けた市場動向ですが,

ドル円は大きな変化を見せませんでした.

その後はドル買いの動きがあり,一時98.70付近まで上値を伸ばしました.

現在は98.40-60付近で推移しています.

2009年3月26日木曜日

今日の21時30分に注目です

今日の21時30分には米10-12月期GDPの確報値など,

経済指標が4つほど並んでます.

日本のGDPは確報値が上方修正されていましたが,

こちらはどうなるか注目です.

明日の早朝にはNZのGDPも発表になるなど,

ここ数日の経済指標に注目です.

日経平均またも上昇

ダウ平均が100ドル以上の上昇から,

50ドルのマイナス,

80ドルのプラス

という乱高下をしましたが,

今日の日経平均は上昇ということになりました.

昨日の小幅下落はほんとに小幅だったので,

ここ一週間ほどで大幅に上昇したことになります.

この上昇は年金筋の買いが入っているようですが,

年金を運用している連中は,一年で5兆円以上もの損失を出している連中ですから,

個人的にはこの上昇には懐疑的です.

というより,大きな疑問符がつきます.

日本の1-3月期のGDPがもうすぐ発表されます.

昨年の10-12月期のGDPが発表されたあと,

予想を大幅に超える悪化の度合いから,一気に円高傾向が消え飛びました.

その後の円売り,日本株売り,いわゆる日本売りはひどいもんでした.

今回もGDPは相当な悪化が予想されています.

GDPを受けての日本株の投売りがないことを祈ってます.

年金のお金が減ってしまうのはもう困りますし・・・

ダウ平均はマイナス圏へ

ダウ平均は100ドル以上の上昇から徐々に上げ幅を縮小していき,

ついにはマイナス圏に突入しました.

現在は前日比-50ドルほどで推移しています.

ドル円も徐々に下落していき,現在は97.20付近で推移しています.

ガイトナー長官の発言でドル円乱高下

ガイトナー米財務長官が,昨日の中国人民銀行総裁のレポートの

ドルのみの基軸通貨の体制から,IMFの準備金である特別引き出し権の役割を拡大すべき,

という発言に対し,

「オープンであり,レポートは思慮深い」と発言し,否定的なコメントを残さなかったため,

基軸通貨のドルが売られました.

ドル円は一気に1円近く下落し,一時96.90円付近まで下落しました.

その後,ガイトナー長官が「強いドルの維持」を表明したことから,ドル円の下げは収束に向かい,

発言前の水準とほぼ同じか,少し低い位の水準まで回復しました.


発言を受け,ドルは他の通貨に対しても大きく売り込まれましたが,

その後の発言により買戻しが進んでいます.


ダウ平均は発言に左右されることはほとんどなく,

取引開始から100ドル以上の上昇となっています.

円安も進んでいることから,

明日の日経平均もこれに追随することとなるでしょう.

2009年3月25日水曜日

ダウ平均は一時プラス圏回復

100ドル近く下落していたダウ平均ですが,

徐々に下げ幅を縮小していき,一時プラス圏を回復しました.

現在は小幅下落の水準です.

このところ株高が続いていますが,

株安の展開でドルが買われていた反動でドル下落という流れにはなっておらず,

有事のドル買いという流れが終わったのかどうか注目です.

ドル円は98.40まで上値を伸ばすも

その後は97.70付近まで下落するなどして,

現在は97.90-98.10付近で推移しています.

ダウ平均は一時100ドル以上の下落となるも,

現在は50ドルほどのマイナスとなっています.

欧州の株式市場は上昇で始まりましたが,

徐々に下落に転じ,現在はほぼ前日と同水準で推移しています.

2009年3月24日火曜日

今日は株は大幅上昇です

先ほど発表されたバッドバンク構想の詳細に期待する流れ,

また,詳細が期待はずれな内容でもなかったことから,

株式市場は大幅上昇となりました.

アジア市場の上昇に続き,ダウ平均は現在280ドル以上の上昇です.

また,アメリカの2月中古住宅販売件数は472万件で,

市場予想の445万件よりも強い結果となったことも好感されているようです.

先日発表された住宅関連の指標も予想より強かったこともあり,

徐々に住宅関係は底を打ったのかもしれません.


明日の日経平均も大幅上昇は確実でしょう.

2009年3月23日月曜日

日経平均大幅上昇でした・・・

昨日予想した日経平均のダウ平均に引かれてダウンという予想は,

完璧に外れましたね・・・

ガイトナー長官の発表を控え,株式市場はそれを期待して

各国とも大幅上昇となっています.

外国為替市場はこの発表を控え,ドルが売られる展開となっています.

このところ株高が続いており,リスク許容度が大きくなるに従い,

ドル売りの圧力へとつながっているようです.

2009年3月22日日曜日

明日の市場は

週明け,とりわけ3連休明けとなる日本市場は

どのような動きを見せるでしょうか?

先週末に122ドルのマイナスで終わったNY市場の流れを追って

日経平均はマイナスでのスタートとなるでしょう.

ドル円は先週,一時93円台まで下落したドル円ですが,

今週はどのような動きになるでしょうか?

3月末が近づいており,日本の輸出企業の円買いがいつあるかもわからないので,

今週から31日までは要注意です.

2009年3月21日土曜日

今日は大きな動きもなく

ドル円が96.20付近まで上昇する場面もありましたが,

その他は大きな動きもなく,静かな週末となっています.

ダウ平均は100ドル以上の下げとなっていますが,

これも最近の上げの反動であるので,まあ当然の動きといえるでしょう.

円安方向の進んでいるので,

これを週明けの日本の株式市場がどう見るか注目です.

ダウ平均の下落に引っ張られることになるでしょうが,

下げは限定的かもしれません.

2009年3月20日金曜日

とりあえずドル安は一段落したようで

ドル円は下落が鮮明となり,一時93.60を割り込みました.

現在は94.30-50付近で推移しています.

少々回復しましたが,下落余地はとりあえず87円まであるということで,

気が抜けない展開です.

今日は日本市場が休場となるので,

大きな展開が起きるのは欧州勢が参入してからということになるでしょう.

2009年3月19日木曜日

ドル円は一時93円台へ下落!

ドル円は20時を過ぎたあたりから再度下落が進んでいます.

一時93.85付近まで下落しました.

ここ数日で5円程度の下落となっています.

短期的にドル売りが加速しているようですが,

この流れも長くは続かないという見方が多いようです.

3月が終わるまであと10日ほどとなっていますが,

大規模なレパトリエーションがこれと重なると,

90円近くまでは円高が進むかもしれません.

米議会の混迷が深まって政策が進まないと,

ドル安につながるかもしれません.

FOMCで米国債買入れによりドル急落だそうで

98円台で推移していたドル円でしたが,

FOMCが米国債の買い入れを表明したことで,

ドル全面安の展開となりました.

ドル円は一気に2円近く下落し96円台に.

また,今日14時ごろ,ガイトナー財務長官が退任するのではないかという噂が流れ,

一時95.20付近まで下落しました.

その後は少し回復し,現在は95.60-80付近の水準で推移しています.

2009年3月18日水曜日

今日は動意が乏しい市場です

今日はこれから米連邦準備制度理事会(FOMC)の会合が開かれるということで、

イベント前の静かな様子となっています。

株式市場は、欧州は1%以上の下落、

ダウ平均は小幅下落のあと、現在はプラス圏で小幅上昇。

さすがにここ数日上げ過ぎた反動が欧州では着ているようです。

3時15分発表となるFOMCの結果待ちで比較的静かな様子となっています。

2009年3月17日火曜日

株式市場は堅調ですが

このところ株式市場は連日の上昇となっており、

堅調な動きを見せています。

しかし、この上昇もこれまでもあったように政府の追加経済対策への

期待感からの買いであり、実態の経済は、

株を買えるほど良いものではないことは周知の事実です。


先日、スイス中銀が自国通貨売りの為替介入を行ったことにより、

スイスフランは大きく下落しています。

断続的に売りを行っているのか、それへの期待なのかはよくわかりませんが、

スイスフランは現在のところ下落基調が続いています。

先ほど発表されたスイス10-12月期鉱工業生産は前期比+0.1%で、

市場予想の同-0.1%より強いものとなりました。

これを受け一旦はスイスフラン買いで市場は反応しましたが、

その後すぐにスイスフランは下落に転じています。

まだ介入は続いているのでしょうか?


スイスが禁じ手ともいえる為替介入に踏み切ったことで、

日本を含めた主要各国が追従して為替介入をするのではないかと噂されています。

ただ、ここ数日はドル円は100円の壁を突破するような強烈な動きは無くなり、

98円付近をうろうろという展開に終始しています。

日本の輸出企業の売りが入っているということなのでしょうか?

大規模な売りではないにしろ、3月ということで、円買いが行われているのはある意味当然です。

このような展開が続けば、日本銀行は為替介入することもないでしょう。

2009年3月14日土曜日

南アフリカランド情報です

南アフリカランドは一般投資家、

特に、安全確実に小額投資をする方にとっては魅力的な投資先ですね。

金融危機の真っ只中に、南アフリカランド円は7.80付近まで下落しましたね。

その当時はドル円も90円台だったので、

87円のときと重なってたらどこまで行ったか怖いところです。


自分、学生ですが、南アフリカランドから投資を始めました。

資本金は10万円です。

8.70円のときに0.1ロット購入して、現在塩漬けにしてあります。

10円に乗ったら、いったん売却を考えています。

スワップで確実に稼ぎつつ、大幅下落しても損失が10万円以下になることはないので安心です。

売却益とスワップで地味に稼ぎつつ、少しずつ長時間かけて買いまして行きたいと思います。

2009年3月13日金曜日

日本の為替介入はあるのか

市場の関心は昨日スイス中銀が行った為替介入に続き、

日本が為替介入をするかどうかに注目が集まっているようです。

スイスには失礼な話かもしれませんが、

スイスが為替介入をするのと、世界第2位の経済大国日本が為替介入をするのでは、

大きな違いがあります。

日本が為替介入をしてしまうと、主要な国が続々と為替介入に踏み切るという事態が起こりかねません。

今は3月ということもあり、常々触れているように、会計年度末にあたる今月は、

日本の輸出企業による円買い、つまりレパトリエーション(資本回収)がある月です。

規模はどうあれ、確実にやってきます。

そうなるとどうしても円高につながってしまうため、

為替介入をするなら今しかないということです。

ドル円は現在100円を目指すかという展開ですが、レパトリエーションが起きると、

また90円を目指す展開となってしまうかもしれません。

経団連など産業界は、為替レートを適切な範囲にとどめるよう度々要請しています。

やはり、1ドル105-110円というのが望ましいのでしょうか。

企業の国際競争力のためといってしまえば格好はいいのですが、

円安政策を続けてきたから今まで内需が拡大できなかったのだという指摘もあります。

日銀は難しい選択を迫られています。


ここで政府紙幣という手も考えられます。

適切な額を発行すれば、適度に円安に進み、

為替介入という最後の手段に出なくてもすみます。

ただ、混迷を極める日本の現状で、迅速な政策実行は期待できないというのが悲しい現実です。

ドルは急伸、スイス中銀市場介入でスイスフラン売り

ドル円は一時95.70を割り込むところまで下落しましたが、

その後はじりじりと回復して行き、21時を過ぎたあたりから上げ幅を広げて行き、

22時を過ぎたころに急上昇。

23時に発表された米1月企業在庫は-1.1%で予想より弱いものでしたが、

それを受けてか30分足らずで1円近く上昇し、一時98.40付近まで上昇しました。

現在は98.00付近で推移しています。

12日午前0時から13日午前0時までの間に、

約2.5円下げて、その後もう一度約2.5円上昇するという荒れた展開となりました。

この流れの要因には、スイス国立銀行が12日、

外国為替市場でユーロ買い・スイスフラン売りの介入を行うことを発表したことにありそうです。

スイス中銀による自国通貨売りを受け、諸通貨はスイスフランに対して急上昇しましたが、

同時に日本銀行が市場介入する可能性につながり、

円が諸通貨に対して大きく売られているということです。


ただ、現状で、日本銀行がどのような市場介入をするのか疑問です。

現状では、円は売られる一方で円安になりつつある今では、

やっても効果が薄いと思います。

やるなら、円が87円台に突入したあの時だったと思います。

今の日本は政情不安であることに間違いないですが、

日銀が暴走まですると、日本売りは止まらなくなるでしょうね。

2009年3月12日木曜日

ドル安が続いてますね

ここ数日、ドル円には結構売りが入ってまして、

今日は一時96円割れるとこまで売りが進みました。

その後は回復基調で現在96.30-50付近で推移しています。

日経平均は、前日のダウ平均に大きな動きがなかったものの、

この円高ドル安の流れを嫌い、また、前日の大幅反発の反動もあり、前日比177.87円安で終わっています。

この円高の流れは、今日発表された去年10-12月期のGDPの改定値が

前期比-3.2%、年率換算-12.1%と市場予想より強かったことを受け、

ここ最近売られすぎの状態にある円が買い戻された形となっています。

2009年3月11日水曜日

合併か?ルノーとプジョー

欧州の市場でルノーとプジョーの株価が上昇しているようです。

どうやら両者の合併が噂されているようです。

フランスの主要自動車メーカーである両社の合併となると、一大事ですね。

現在のところ、両社ともコメントは控えているようです。

フランス市場の指標であるCAC40は約1%の上昇にとどまっていますが、

ルノーは前日比約7%上昇の13ユーロ近辺、

プジョーは約6%上昇の14.7ユーロ近辺で推移しています。

予想通りの日経平均大幅上昇でした

昨日のダウ平均大幅上昇に引っ張られる形で日経も大幅上昇しましたね。

パシフィックHDの会社更生法申請は、

大きな影響を与えるまでには至らなかったようです。


中国の貿易黒字が大幅減少を受けて、オーストラリアをはじめ諸通貨が下落しているようです。

景気減速への不安が再燃することが、明日以降の中国の株式市場でどのような影響を及ぼすか注目です。

2009年3月10日火曜日

ダウ大幅上昇

今日のダウは大幅上昇で、250ドル以上の上昇となっています。

バーナンキ議長の金融危機回避に関しての言及、

シティのCEOの発言などを好感したようです。

シティの株は発言を受け約25%上昇しており、1ドル割れを脱却しています。

金融株をこれに伴い上昇しており、ダウ平均の大幅上昇につながっています。

ただこの上昇も一時的なものになるでしょう。

楽観できるほど金融業の状態はよくはないはずです。


また、ドル円はバーナンキ議長の会見の直前に一時97.90付近まで下落しました。

その後は値動きの激しい展開を続け、現在98.20-40付近で推移しています。

ダウの上昇に合わせて上昇したものと思われますが、

上値は98.45付近と、だいぶ低くなっています。

100円を目指す展開からは少し離れてしまったようです。

今日はこれ以後大きな展開はダウが急変しない限り可能性は低いと思います。

明日の日経平均は、当然ですが金融株を中心に上昇となるでしょう。

ただ、一部上場の不動産投資ファンド運営のパシフィックホールディングスが

会社更生法の適用を申請し受理されたということが少なからず影響するでしょう。

不動産系は上昇幅が圧迫される可能性もあります。

ドルには売りが入っているようです

ドル円は15時前から下落基調となっています。

15時が期限の為替オプションに関連して大口の売りがあったようで、

98.90付近から95.60付近まで大きく下落に転じました

一時上昇はしているものの、その後も断続的に売り注文が出ているようで、

一時98.25付近まで下値を広げています。


今日はシティのCEOが内部によるストレステストにより、

業績は07年第3四半期以来好調で、資金力に自信を持っており、外部の評価には不満がある

という内容の考えを明らかにしたことを、株式市場がどう捉えるかに注目です。

今日の日経平均は終値も小幅下落で、バブル後最安値を更新し続けています。

他のアジア市場は香港の大幅上昇を筆頭におおむね上昇で、

欧州の市場も現在は小幅上昇で始まっています。

1月,2月は業績が好調とのことですが、株価は現在低迷しているだけに、

NY株式市場の反応が注目です。

2009年3月9日月曜日

円弱含みの展開、ドル全面高

週明けの為替の展開は、円弱含み、ドル全面高で始まっている。

日本の1月の経常収支が13年ぶりに赤字で、過去最大の赤字額を記録したことを受けて、

円相場は弱含みの展開。

ドルは世界の金融不安を受けて全面高の展開。

ポンドは英国のロイズ・バンキンググループが実質国有化されるという流れを受けて、

ドルに対し売られる展開。

今週も嵐の予感がする幕開けとなっています。

2009年3月8日日曜日

GMとCitiが今後の注目となりそうです

GMはどうやら事前調整型の破綻をしたほうが政府が投入する資金を

抑えられるということです。

ここで破綻をちらつかせることで、債権者は当然破綻すると資金の回収が困難になるわけで、

破綻は避けてほしいのが当然ですから、債権者が譲歩してくれるんじゃないかという狙いもあるようです。

いずれにしろ、ビッグ3は完全に崩壊するのは目に見えているのですが、

その時期が早まるかもしれません。


Citiグループですが、株価がとうとう1ドルを割り込むという事態に陥り、

こちらも何らかの動きが考えられるでしょう。

現在アメリカで最も体力があると思われる金融機関は、おそらくバンク・オブ・アメリカだと思います。

しかし、こちらもメリルリンチを吸収合併、いや事実上の救済合併した判断がやはりまずかったようで、

雲行きが怪しくなっているバンカメですから、

政府が完全国有化のほうが可能性が高いんじゃないかと思ってます。


GMにしろシティにしろ、どちらのニュースも株式市場には悪い影響しか与えられず、

どの道、株価は下がる一方でしょう。

為替相場に関しては、ここ一月ほど金融危機以後のダウ平均とドル円の結びつきがほぼ無くなっており、

株価が下がったら円高になるという流れはもうありえません。

今後は株価の下落、世界経済の不透明性が強くなればなるほど、

ドル高一辺倒になっていくでしょう。


ただ、3月は日本にとっては特別で、魔の月です。

ドル円が100円の壁を越えたあたりで、資本回収、レパトリエーションが

いつ起こるかわからない状況です。

月末が近づくに従い、注意が必要です。

2009年3月6日金曜日

米雇用統計の結果はほぼ予想通り

2月の米雇用統計は非農業部門雇用者数は-65.1万人で市場予想の-65.0万人より弱い結果、

同失業率は8.1%で市場予想の7.9%より弱い結果となった。

市場予想とほぼ等しかったことを受け、ドルは円に対して値を上げています。

ドル円は発表前の96.80付近から97.70付近へ上昇。

現在は97.50-70付近で推移しています。

今日の午後には雇用統計の数字が-100万人になるのではという噂が流れ、

大幅にドルが円に対し売られていたのですが、その下げた分の半分ほどを戻した状況です。

このような流れを、

”セル・ザ・ルーマー、バイ・ザ・ファクト”

というらしいですね。

簡単に言うと、噂で売って、確認して買うということです。


その逆の”バイ・ザ・ルーマー、セル・ザ・ファクト”というのもあるらしいです。

これは一月ほど前、アメリカ政府、オバマ大統領の政策への期待から

ドル円が90円ぐらいの水準から93円付近まで上昇したものの、

内容が期待はずれだったから急落したってやつが当てはまりそうですね。


今回の雇用統計については、大きな混乱もなく予想通りの展開ということになりましたが、

失業率8.1%というのはかなり悪い数字で、これが底ではないと思います。

このままの状況で経済が悪化を続け、GMの計画的破綻のような事態が起こると、

失業率10.0%越えも視野に入ってくることでしょう。

また、パート・アルバイト従業員を含めた数字では、

失業率が14.8%で前年同月から6ポイント近くも上がっているそうで、

実態としては、そう楽観できるほど楽な状況ではないことが再確認できます。

ドル急落です。米雇用統計に注目

東京市場の15時にもうすぐなるかというころ、ドル円が急落しました。

98.20付近で推移していましたが、97.90付近、97.50付近、97.20付近へと、

大きく3回に分けて下落しました。

今夜発表される米雇用統計は市場の事前予想では-65万人程とされていますが、

これが-100万人を超えるとの噂が売りの原因とされています。

大口の売りが出たので、それに追随して売りが出たといったところでしょう。

ユーロはドルに対し上昇しています。

ただ円に対してはドル円の下落の影響で大きな上昇とはなっていません。

今日の22時30分に発表される米雇用統計に注目です。

ダウ急落&ユーロ急落&ドル円急落&システム障害

今日の市場は荒れ気味。

GMは監査人から、営業損失と手元資金の枯渇を止められなければ、存続する能力に疑問がある

と指摘されたことを受け、GM株は急落。

これに伴い信用不安が拡大しダウ平均は急落。

現在前日比220ドル以上の下げとなっています。

また、経営不安がささやかれるシティグループの株はついに1ドル割れしています。

もはや自立困難なのは明白ですが、資金注入を終えても、信用力は地に堕ちてしまっているので、

買収もしくは完全国有化ということになってもおかしくはないでしょう。


また、今日発表された欧州中央銀行(ECB)の政策金利は0.50%下げて1.50%となりました。

これは市場の予想通りでしたが、トリシェECB総裁はその後の会見で、

1.50%は底ではないと発言し、今後の追加利下げがあることを示唆しました。

これを受けユーロ売りが活発に。

ユーロドルは一時1.2550付近から1.2480付近まで急落しましたが、

その後は徐々に元の水準まで戻しています。


今日最も大きな動きとなっているのがドル円。

23時10分ごろ、99.20付近で推移していましたが、

その後の5分間ほどで一気に98.40付近まで急落しました。

主だった経済指標の影響を受けたわけではなく、どうやら代表的な取引システムの障害が原因のようで、

その後また5分ほどで98.90付近まで回復しましたが、

そのあとも急激な下げを数回繰り返し、ダウ平均の下げもあいまって一時98.00付近まで下げました。

現在は98.20-50の間で荒い動きをしています。

この時間帯に一気に日本企業の円買い、つまりはレパトリエーションがあったのかと思いましたが、

どうやら違うようです。

システムの障害の影響で取引がどのようになっているのか確認できなかったようで、

一時パニック売りのようなものがあったのでしょう。

いずれにしろ、短期筋のドル持ち高が急激に高まっていることは事実ですので、

投資家も慎重な取引が必要ということです。

2009年3月5日木曜日

株は上昇したものの

円売りの流れは続いています。

今日もドル円は上昇基調で、99.65付近まで上昇し、

年初来高値を更新して、昨年11月の初旬の水準を回復しています。

本格的に100円の壁を越えることが見え始めました。

流れを劇的に変えるとすれば日本の輸出企業によるレパトリエーションでしょうが、

実需の資金は大きいため、このまま上昇することが堅い中、

いつ仕掛けるかが問題でなかなか手が出せないのが現状でしょう。

100円の壁、101円の壁、102円の壁までには仕掛けてくるかと思いますが、

ほんとに3月は月末まで目が離せない状況となりそうです。

ドル円は一時99.45付近まで

アジアの株高を受けて欧州、アメリカの株式市場は上昇で反応。

これを受け、ドルも円に対して上昇しました。

ドル円は99.45付近まで数回上昇しましたが、

その後は99.00付近まで一気に下げるなど、上げ渋っています。

現在は99.15-40の水準で比較的荒い値動きをしています。

2009年3月4日水曜日

とうとう99円突破

ドル円は16時を過ぎて欧州勢が参入したころから上昇が顕著になり、

17時15分ごろ、一気に99円の壁を越えました。

中国の景気刺激策への期待から日本株は中国株の上昇に引きずられる形で小幅上昇で終えましたが、

円売りは続いているようです。

ドル円は一気に99.13付近まで上昇し、現在は99.15付近まで上げて、

まだ上値を窺っているようです。

TALF(ターム物資産担保証券貸出制度)開始

TALF(ターム物資産担保証券貸出制度)開始というニュースを受けて、

株式市場は売りで反応しました。

これを受けて、やはりドル買い圧力が強まってます。

現在の株安の状況を改善する要素なんてものは見当たらないようで、

解決にはただただ時間の経過が必要なようです。

ダウ平均は上昇で始まったものの、取引開始2時間もしたところで

下落に転じています。

7000ドル割れが続いても反転の兆しは見えてこないのでしょうか。


日本の政治情勢は混沌としてきました。

野党第一党の党首の公設第一秘書の逮捕ということで、

波紋は大きいはずです。

しかし、捜索開始の第一報から十数分後での逮捕ということは、

証拠はしっかり固まっていたようで、逮捕ありきで家宅捜索に入ったということでしょう。

うわさによると、与野党の政治家の一部にも同様に違法献金をもらっていたとの疑惑があり、

今後捜査の手が与党の政治家にも及ぶことも考えられます。

そうなると日本の政治は経済どころではなくなり、

日本の信頼は失墜し、日本株売りは加速するでしょう。

2009年3月2日月曜日

ダウ平均7000ドル割れ

ダウ平均は0時現在、前営業日比-100ドル以上となる6950ドル付近で推移。

欧州の市場も下げて展開しています。

日本の市場も今日は大幅下落となっており、

世界の株安はしばらく続く可能性があります。

その原因となっていると思われるのは、やはり金融機関の決算発表ではないでしょうか。

AIGの巨額の赤字と追加の融資の発表など、悪いニュースが株安、ドル買い、円買いを加速させています。

ドル円はロンドン市場が開いてからは下落傾向で97.05付近まで下落していましたが、

NY市場が開いてからは上昇に転じ、一時97.75付近まで上昇しました。


現在のところ、ダウ平均は140ドル以上のマイナスと、下げ幅を拡大させています。

AIGの格下げが報じられるなど、資金がドルへ流入する中、

年度末を向かえ、日本の輸出企業の円買いが始まるため

ドル円がどこまで上昇するかは不透明な状況が続きますが、

ドル円の底は比較的硬いようで、売りをしっかりこなしながらも何とか上昇を続けています。

この流れを変えるのは、米企業の大型の破綻ぐらいしか考えられない状況です。

2009年2月28日土曜日

動意に乏しいと思いましたが

結構相場が動きましたね.

米GDPが年率で-6.2%となったことを受けて,ドル売りが加速.

一時ドル円は96.70付近まで下落しましたが,月末ということもありドル需要が高まって,

その後は98.20付近まで上昇しました.

その後は落ち着いた動きとなり,現在は97.60-80付近で推移しています.

今日はこれで動きはないと思われます.

株の動きはアメリカ,欧州とも小幅に下落.

シティの事実上政府の管理下入りというニュースで売られる場面はあったものの,

落ち着いた動きとなりました.

来週には10-12月期のユーロ圏GDP,2月のアメリカ失業率と

大きなイベントがあるので,週の初めは大きな動きはないような気がします.

ただ,ドル円に関しては,ドル高,円高どちらにも行きかねない難しい状況です.

2009年2月27日金曜日

週末,月末ということで

市場は動意に乏しい展開となっています.

ずっと上昇基調だったドル円も,今日は下降基調.

一時97.15付近まで下落しました.

現在は97.20-40付近で推移しています.

上がりすぎの様相であったドル円ですので,利益確定の動きもあるでしょう.

今日はこれ以降大きな動きが見られないかもしれませんが,

週末をはさんだ取引はリスクが高いので,手控えた方がよいかと.

ドル円は天井が見えません

ドル円は上昇を続け,一時98.70付近まで上げました.

とうとう99円の壁が見えてくるという事態になりました.

次々と出てくる米経済指標は悪いものばかりでしたが,

それがすべてドル高を推し進める要因となりました.

通常時では考えられないことですが,これが不況時に起こるのが,

有事のドル高,有事のドル買い,というものですね.

こうなってくると,やはり世界は相当まずいんだということを再確認できます.

今までの円の安全通貨という立場は完全に崩れたのは明らかですが,

円全面安という展開は少し生き過ぎかと思います.

ストレステストの結果が明らかになると,

この流れも多少は変わってくるんではないかと思います.

2009年2月26日木曜日

98円が見えてきました

ドル円は97円の壁を越えるのに時間がかかりましたが,

一度越えてしまったら,底堅い展開が続いており,

96.40付近からは下げ渋るという格好が続いています.

今日は比較的上昇基調で,98円を窺うという展開が何度か続いています.

一時97.95付近まで上昇しましたが,98円の壁は越えられず.

上昇基調がとまらずという展開です.


この動向をとめる材料は,今のところストレステストの結果待ちというところでしょうか.

本日の動向は

本日のダウ平均は反落しています.

昨日の大幅上昇に対する反動というものもあるでしょうが,

前日,バーナンキ議長が金融機関に対してストレステストを行うと発表したことで,

予想以上に大きなダメージが明らかになるかもしれない金融機関の株を中心に

売りが進んでいるようです.

その流れはドル円の動向に大きく影響しているとはいえませんが,

97.20-96.30程度の狭いレンジでの取引となっており,

前日までの天井が見えないほどの上昇基調というものは一服しています.

現在はドル高傾向にあるドル円ですが,

日本の決算,会計の期末である3月末には,

海外での資金を円に変える必要が生じる為,3月末までに円需要が高まり,

もう一度92-93円程度までは円高が進む可能性があることも頭に入れておくべきでしょう.

短期的には,ドルのもち高が急激に高まっているので,ここ数日の大幅なドル高の反発で,

一気にドルが売られる可能性もあることに注意が必要です.

また,ストレステストの結果が相当に悪かった場合,

米金融株の投売り,やはり金融機関のダメージが相対的に小さい日本への買いが集まることで,

円高になる可能性も頭に入れておくべきでしょう.

2009年2月25日水曜日

オバマ大統領の議会演説で

オバマ大統領の議会演説を受けて,ドル円は急上昇しました.

演説前は96.50付近であったものが97.20付近まで上昇しました.

その後はいったん下がったものの,97.35付近まで高値を伸ばしました.

オバマ大統領の演説内容が強気のものであり,内容も濃かったと市場は判断したのでしょう.

国のトップの発言で相場が動くなんて,日本のトップでは考えられないことですね.

議会演説を受けてそれまで越えられなかった97円の壁を楽に突破しました.

前日のダウ平均が大幅回復したことを受け,日経平均も大幅回復しました.

日経平均の回復には,この大幅な円安も影響を与えたことでしょう.

ドル円はいまだ高い水準で推移しており,下落する大きな要因は見えません.

昨日の夜間,97円を越えられなかったドル円はダラダラと下落しましたが,

96.40付近までしか下落しませんでした.

本当に100円が視界に入ってきましたね.

そろそろ頭打ちでしょうか

96円の壁を越えたあとも上昇を続けたドル円ですが,

97円の壁はなかなか越えられないようです.

しかし,下げには入らないようで,

下値は96.50程の高い水準で支えられているようです.

東京市場が開くと,日本輸出企業の実需によるドル売り円買いがあるかもしれません.

ただ,この急激な上昇と底堅さを見ると,まだ上昇するんでは・・・

という考えも働きそうで,やはり今後は不透明.

その一方で,短期的にはドルの持ち高が多くなっているのは当然です.

どこで売りに入るか,それを見極められるかです.

97円の大きな壁を超えた場合,97.50を越えれば,売りでいいと思います.

ただ,利益確定は早めにするべきですね.

2009年2月24日火曜日

とうとう96円の壁を

ドル円は96円の壁をなかなか越えられずにいましたが,

23時を過ぎると96円をを軽々と突破し,96.30付近まで上昇しました.

まとまった買いが入ったようで,ストップを巻き込んで悠々と上昇を続けています.

実際のところ,円が強くなるという要素は全く見当たりません.

ただ,ドルがここまで強いのかという疑問も残ります.

この上昇がどこまで続くのかを見極める必要がありますね.

資金の乏しい一般投資家は手を出せない相場となっていると思います.

円の下落が続く

円の下落が続いています.

ドル円は一時95.65付近まで上昇.

昼ごろから一貫してドル高傾向が続いています.

この流れがどこまで続くでしょうか.

諸通貨に対するドル高傾向は緩んできているようで,

ドルに対し下落しているのは円くらいのようです.

円が下落するのは妥当なところだと思いますが,

諸通貨の上昇というのはやはり実体がないところが心配の種です.

95円突破!

どうやら昨日の動向予想は外れました.

ドル円は95円の壁を突破し,一時95.35付近まで上昇しました.

昼過ぎから上昇をはじめ,12時45分ごろ一気に95.20付近まで急上昇.

どうやらストップを巻き込んでしまったようです.

昨日のダウの急落を受け,今日の日経平均も一時昨年記録した

バブル後最安値をわずかながら更新.

円高が一服し円安に転じてはいるものの,輸出企業株の買いにはつながらず.

日本は不況に入っているということで,円売り,日本売りが止まらないようです.


いわゆる金融危機後,ダウ平均と日経平均,ダウ平均とドル円相場,ドル円相場と日経平均,

という関係が強くなっていましたが,日本が世界の中でも飛び出て不況の度合いが強いということで,

ドル円相場と株式市場のつながりが以前よりも弱くなり,

いまや連動しているのはダウ平均と日経平均くらいとなっています.

少し風潮が変わってきたようです.

アメリカ政府の様々な支援策をいままで好感してきた市場ですが,

今では素直に喜ばないという状況に変わっているようです.

円高傾向というのも一服し,レンジが少しずつ上がってきているようで,

ドル円は100円を目指す展開になってもあまりおかしくはないというところでしょうか.

現在の市場動向

東京外国為替市場が閉じてからドル円は上昇基調にあったものの,

94.90付近まで何度かいったものの,95円の壁は厚く,

0時過ぎに94.15付近まで下落.

しかしその後は持ち直し,94.30-70程の水準で推移しています.

95円の壁は越えられないようですが,これを越えるとストップを巻き込んで

96円を目指して上昇する可能性もあります.

ただ,シティグループへの追加援助の報道など不確定な要素も多く,

そこまで上昇するかは疑問が多いと思います.

当面は93.50-95.00程度の水準で取引されるかと思います.

2009年2月23日月曜日

ドルの上昇の謎

現在ドル円は94.20付近で推移しています.

16時過ぎの93円付近から急上昇し,

約1円近く変動してドル高となっています.

アメリカ政府のシティグループに対する支援策が好感されたものだとは思いますが,

ここまでドルが上昇する程のものであるかは不透明です.

一時的には上昇するかもしれませんが,また93円台半ばまで下落するものと思われます.

今日は様子見するのが妥当なところかと思います.

もうすぐ市場が開きます

ここ数日円が売られる展開が続いています.

日本は相当な不況下にあるというのが市場の認識であり,

ここ数ヶ月円が買われてきた反動もあり,納得のいく流れである.

ただ,下落しているのはいまのところドルに対してのみであり,

欧州,オセアニア通貨などに対しては未だ大きく下落してはいない.

先週の金曜のNY市場では,米銀国有化の話が持ち上がって

再びドルが売られるという流れになったが,

かつてあったような急激な円高というものまでは至らなかった.


日本の政治の迷走は当分終わりそうにないが,

この状況を市場がどう見るのかが問題である.

以前から言っているように,政情不安が円安へとつながっていて,

少なからず輸出企業の助けになっているというのが,皮肉な話である.

ねじれ国会の現在,政情不安から来る円安こそが,

最も有効な景気回復の手段でないことを祈るばかりである.

2009年2月22日日曜日

米銀国有化の可能性

アメリカ民主党のドッド米上院議員はインタービューで,

少なくとも短期間は一部の銀行の国有化が必要な可能性があると述べたことで,

ドル円は下落しました.

一時94.40付近で推移していたドル円はこの発言を受けて,

一気に92.50付近まで約2円近く下落しました.

結局93.40付近まで回復したものの,米銀国有化という新たな火種を生むこととなりました.

ドルはユーロに対しても大きく下落し,ユーロドルは1.28台を回復.

一時は1.2300を目指していましたが,とりあえず回復しました.


週明けの相場は金融安定化策の中身が注目されそうです.

2009年2月20日金曜日

サーブが事実上破綻したようです

GMの傘下にあるスウェーデンの自動車会社サーブが事実上破綻したようです.

スウェーデン政府に要請していた資金援助を政府が拒否したのが決定打になったようです.

とうとう自動車会社の破綻のとなってしまいました.

もはや援助なしでは生き残れないような会社は破綻となるような事態になっています.

当然アメリカビッグ3も資金援助なしでは立っていられないでしょう.

フォードだけは援助を受けていませんが,巨額の赤字を計上しており,

援助を受けなければ厳しいのではないでしょうか.


これを引き金に連鎖破綻が起きることはないでしょうが,

東欧諸国への影響はあるのではないでしょうか.

調整入りか

やはりドルは円に対して買われすぎた感があり,

今日は円高傾向となっています.

一時93.60付近まで下げたものの,現在は94.00を回復しています.

輸出に依存している日本は深刻な景気後退が確実視されています.

他国が3%ほどの年率でのGDPの減少となっていますが,

日本は年率で12%ほどの減少なので,一層深刻化と思います.

円の地位は少し下がりつつあり,

やはり有事のドル買いというのは鉄板のようです.

2009年2月19日木曜日

ドル高進行中

ドル円は23時前に94.45付近まで上昇し,

今年1月はじめにつけた高値を更新しました.

どうやら円高傾向はドルに対しては終わったようで,

ダウ平均が下落している場面でも昨日はドルが買われました.

今日はダウ平均が上昇スタートということもあり,

ドルは買われているようです.

ドル円は現在94.10-20付近で推移しています.

ドル高到来です

どうやら有事のドル買いという流れがきたようです.

いままでは円が安全通貨といわれて買われていたようですが,

やはり真の安全通貨はドルのようですね.

円はドルに対し過大評価されていたようで,行き過ぎた分がいま売られているようです.

昨日夜中にドル円は93.90付近まで上昇しましたが,94円の壁は厚いようです.

現在のレンジは92.50-94.00ほどでしょうか.

円独歩高という状況は脱し切れていませんが,

輸出企業にとっては良い傾向かもしれません.

ただ,決算に向けた輸出企業の円買いドル売りが

この一時的にドル高になったときにあるかもしれません.

94円で上値を抑えられているのもこの影響かもしれません.

今後1週間くらいは注目です.

2009年2月17日火曜日

今日は山場です

今日はGMの再建計画の提出期限です.

今日までに具体的な再建方法が明らかになるでしょうか?

それとも,破綻の道を選ぶか?


再建方法が明らかになった場合も,相当なリストラが敢行されることになります.

破綻となった場合も多くの雇用が失われます.

市場が悲観するのは破綻の方だと思いますが,

大幅リストラの場合もアメリカ経済に対するダメージは大きいと思います.


ダウ平均も大幅下落でのスタートです.

今日は寝られない日になりそうです.

今日の相場動向

本日のドル円は上昇基調.

テクニカル的には円売りの傾向でドル円は上昇していましたが,

これに中川財務・金融担当大臣の辞任表明が追い風となり,円売りが加速しました.

一時92.75付近まで上昇しましたが,その後は落ち着きを取り戻し,

現在は92.40-50の水準で推移しています.

欧州勢,アメリカが入ってきた後の展開に注目です.

2009年2月16日月曜日

週明けの相場は

皆さんの予測としてはドル高円安の予想ですね.

確かに週末は一方的な円安傾向で,

ドル円は92円の壁を大きく越えられないものの,

終始91.80付近の水準に留まり続けました.

このドル高の背景には年金筋の買いがあったようですが,

金融安定化策の議会通過,G7などを期待してのドル高というものだったでしょう.


ただ,もうじき提出期限となっているアメリカ自動車BIG3の救済に対する各社の再建計画書ですが,

この提出までに一波乱あるかもしれません.

この土日に報じられたチャプター11申請かというものがありました.

個人的には,BIG3はまず間違いなくこの1年以内に

再編もしくは破綻(計画的破綻を含む)があると思ってます.

こうなった場合,ドル暴落ってのもあると思ってます.

今回のドル高傾向もそう長くは続かないと思います.

円ショートのポジションは早いうちに利益確定した方がよいと思いますね.


まずは明日は日本のGDP発表に注目です.

-10%を越えるようだと,ドル円は大きく円高に進むかもしれません.

2009年2月13日金曜日

本日の相場

今日の相場はG7や来週の日本のGDP発表を控え,

様子見の状況といえるでしょう.

ドル円は底堅く上昇傾向,クロス円も同様です.

G7では,たいして大きな動きはないとみられていますが,

サプライズな要素があると,相場が大きく動く可能性があり注意が必要です.

円は現在売られる方向ですが,来週のGDPが大きな低下となることは確実ですが,

予想以上の減速であった場合は,円買いドル買いが進むことも考えられ,

週末をはさむ取引は注意が必要です.

ドル円相場の動き

来週16日に公表される日本の10-12月期国内総生産1次速報いわゆるGDPですが,

10%以上のマイナスになるのではないかといわれています.

もしそうなった場合,これまであまり重要視されていなかった日本の経済指標ですが,

さすがに材料視されるでしょう.

これまで日本のGDP速報はあまり材料視されてこなかったという悲しい事実がありますが,

10%のマイナスとなれば,各国も相当の減速,後退が予想されるため,

一気の円高になる可能性もあります.

その反面,米国株の反発,日本の輸入決済需要によるドル高材料,

G7財務相・中央銀行総裁会議を控えての警戒,

日本の輸出企業からのドル売りによる円高材料と,

方向感がつかめません.

週末,週明けは様子見が安全でしょう.

2009年2月12日木曜日

ドル円が反発

ドル円が90.70付近まで上昇しています.

昨日の売られすぎなところからの買戻しでしょう.

ただ,株は大幅上昇とはいっておらず,小幅回復のままです.

この調子だと,明日の日経平均はまず間違いなく昨日の流れから

下落となってしまうでしょう.

2009年2月11日水曜日

円高傾向に逆戻りか

市場はアメリカ政府の金融安定化策に期待し,

雇用統計が悪化したにもかかわらずそれを無視し,

株高ドル高という流れにもって行きました.

しかし,法案が議会を通り内容が明らかになるに従い,

内容が期待はずれだったとして,大幅株安,円高ドル安方向へとシフトしました.

完全に市場の一人相撲だったとしか言いようがありません.

勝手に期待して,勝手に失望したようです.

前にも書きましたが,実態のない期待というものに依存した結果がこれです.

市場関係者は自己の利益を大きくするため,相場を大きく動かしたがります.

”市場は常に行き過ぎている”

という言葉がありますが,これがばっちり当たった感じですね.


ただ,一部で言われているように,

ここ数ヶ月で投資家の円の持ち高が非常に多くなっているのは事実です.

これをどこかで放出することがあるようなら,一気に円売りが加速することがあるかもしれません.

金融安定化策を受けて

アメリカの銀行安定化策が上院を通過しました.

しかし,予想していた以上のサプライズはなく,

市場の反応はこれでは不十分というものでした.

欧州の株は売られ,フランス,ドイツは3%以上の下落,

イギリスも2%以上の下落となりました.

ダウ平均は350ドル以上の下落となっています.

ドル円も会見直後は91.40付近まで上がったものの,

その後は一転して下落傾向.

90.20-90.40付近の水準まで下げています.

これを受けた日本の市場は,普通なら間違いなく大幅ダウン確実なのですが,

幸か不幸か,明日は日本の市場は休場ということで,

大惨事はひとまず先送りという形です.

明日の欧米の市場動向によっては,東京株式市場は影響をもろには受けないで済むかもしれませんが,

続落となってしまった場合を考えると恐ろしいです.

2009年2月10日火曜日

政府紙幣によるリスクの出現

いわゆる金融危機以後,円は極めて強くなりました.

円独歩高という状況のなか,大きな円安リスクというものは

見当たらない状況が続いていました.

しかし,ここに来て大きな円安リスクの出現がありました.

政府紙幣です.

日本銀行券を発行する日本銀行のほかに,

政府も政府紙幣という形でお金を発行する権利があります.

自分もこのことについては知識が乏しく,今回話が出るまで良く知りませんでしたので,

少々勉強致しました.

一部の政治家たちは,政府紙幣のことを”マリファナ”だとか,

机上の空論だとか馬鹿にしていましたが,

本当にそうでしょうか?

よく知らないのに過去の日本に例がないからか知りませんが,

内容についてよくも知らないのに批判するのは,政治家として低能だと思います.

中には財務大臣経験者もいたっていうのがなんともいえませんね.

大臣ともあろう人が,知識もなくやっておられたなんて...

まあ,今日はそんなことはどうでもいいとしましょう.


現在の日本は,財源不足,また,強烈な円高により輸出型産業が主体となっている日本は

企業の弱体化,収益悪化,それに伴う税収減と,

問題山積です.

ここで政府紙幣という案が出てきました.

ある官僚出身の大学教授さんの試算によると,

25兆円分の政府紙幣を発行して,20万円を国民一人に配るというもの.

歴史的に,過去のどこだかの国が行って成功した例から算出した金額だそうです.

この発行により,当然,円の価値は低下しますが,

ハイパーインフレなんて批判は全く的外れなんで関係ありません.

ハイパーインフレっていうのは,戦後の日本であったり,ドイツであったり,

現在進行形のジンバブエみたいのをいうんですね.

いま円が高すぎて困っている日本にとっては,この程度の政府紙幣では,

程よく円安方向に進んで,むしろ企業に喜ばれるといわれています.

数字的な試算は専門外なのでわかりかねますが,

適切な額であるならば,程よい調整効果があって一石二鳥だと思います.


ほかにも庶民派経済評論家の方が言っておられた案があります.

政府紙幣を発行して,市場を通して日本企業の株を買うというものです.

日本の株はかなり低い価格の状況にあり,景気回復後,

つまり株価上昇後に売りさばけば誰も損しないというものでした.

いい案だと思います.

ただし,議論の余地はまだまだあると思います.


政治家は議論することを放棄してはいけないと思います.

さっさと切り捨てるというのは,サボタージュです.



現在の自民党政権のうちには,政府紙幣の発行は可能性が低いと思います.

首相でいることが最大の目的である現首相がいるうちは,

たいして思い切ったことは出来ないでしょう.

やる気無いでしょうから.

100年に1回の経済危機に対し,100年に1回の思い切った政策をして,

失敗して汚名を残したくないんでしょう.


ということで,可能性は低いと思うんですが,

大きな円安リスクがあるということを,頭に入れておかなければなりません.

金融安定化法案が

今日議会にかけられるそうです.

議会を通ったにしろ,内容が不十分であるとの認識から,

有事のドル買い という形で,ドルが上昇すると見込まれています.

ただ,円に対しては先行き不透明です.

ここ数日92円台を回復するなどドル高傾向がありましたが,

一時90.85付近まで下落するなど,現在ではドル円は円高方向にシフトしつつあるといえます.

ガイトナー財務長官の発言を受けてどう振舞うのか,注目です.


ユーロはここ数日上昇傾向.

一部報道では,ユーロ円は125.00円を,

ユーロドルは1.3500~1.4000を目指すのではないかといわれています.

こちらも財務長官の発言如何では大きく動きそうです.

また,ロシアの状況もここ数日不安定な動きを続けており,

ロシアのユーロに与える影響というのも考えておかねばなりません.

アメリカの金融安定化法を市場が不十分とみなした場合,

ユーロはドルに対して売られるリスクを持っているといえます.

個人的には,不十分とみなされる可能性が高いと思っています.

もし仮に,議会を通らなかった場合,もしくは賛成と反対が拮抗した場合,

急速な円高っていうリスクもわずかにあることを頭に入れておくべきでしょう.

本日の動向

日中の流れから変わって,ドル円は底堅い動きに.

0時過ぎに91.30付近まで一時下落したものの,

大半の時間帯を91.55-91.85付近で推移しています.


ユーロは今日は上昇基調.

ユーロドルは17時頃に1.2880を記録した後は,一貫して上昇.

23時30分頃に1.3080付近まで上昇した後も,1.3030-1.3080という

高値水準での取引となっています.

ユーロ円も120.00円台を一時回復するなど,今日はユーロ高で推移しています.


本日は主だった経済指標の発表がないため,大きな変動は見られないようです.

ガイトナー財務長官が日本時間11日午前4時30分から議会で証言を行うとのことで,

市場はこれに注目しているのではないでしょうか.

様々なニュースによると,バッドバンク構想が後退しているとのことで,

この議会証言を受けて市場が動くかもしれません.

2009年2月9日月曜日

珍しいことに

日経平均が前営業日のNY市場大幅上昇の方向性を無視するように下げて終わりました.

予想通り上昇で始まったのですが,ドル円が下落し円高傾向になるに従って,

午後の取引では下落に転じました.

いわゆる金融危機以後,世界の株価は大きく動くと連動して動くというのが定石になりつつあり,

特に近頃はダウ平均とドル円がリンクしていることもあり,

ダブルの影響を受ける日経平均は,ダウ平均との関連性がかなり強い傾向にありました.

そんな中で,前営業日のNY市場の大幅上昇を無視するように日経が下げたことについては,

個人的には驚くばかりです.

土日をはさんだということもありますが,このような流れになったのは,

ここ数ヶ月で初めてではないでしょうか?

一時92.40から現在91.10-91.20付近で推移しているドル円の影響が大きいことは間違いありません.

ということは,欧州の株は,こちらの場合は先週の反動もありますが,

下落で始まることになりそうです.


ダウ平均の動向は,やはりアメリカの金融安定化策の中身によるでしょう.

市場が期待していたほどの内容ではなかった場合,

一気の円高というリスクもあります.

ただ,オバマ大統領は期待を裏切らない,いや,どうしても裏切れないので,

いい内容のものになるでしょう.

というか,市場はいやでも好感するのではないかと個人的には思ってます.


前にも書きましたが,先週末のドル高の流れは,

雇用統計が悪かったにもかかわらず,アメリカ政府への期待だけを頼りにした上昇でした.

このような実態のない上昇は個人的には好ましくなく,

また,一般的にも喜ばれるものではないでしょう.

ですから,今回の円高傾向へのシフトというのは,ある程度理解が出来ます.

この流れは理にかなっていると思いますが,市場関係者としては,

円独歩高ってのも利益が出ないためか困るんでしょうね.

我々は,冷静な視点で見る必要がありますね.

現在までの動向

現在のところ,やはり,円安ドル高,先週のアメリカの株高を受けて,

日経平均は大幅上昇で始まったものの,ドル円の下落により上昇幅を小さくして午前の取引を終了.

ドル円の動向ですが,8時過ぎにストップを巻き込んで92.40付近まで上昇したものの,

やはり行き過ぎた感もあり,その後は下落に転じ,

現在91.60近辺で推移しています.

ユーロ円の動向ですが,ユーロドルが一時1.2990付近まで上昇し,

ユーロ円が120.00に達しましたが,ドル円の下落とともに,その後は売られる展開に.

現在118.30付近で推移しています.

G7今週13,14日に,財務相・中央銀行総裁会議を開きますが,そこでの動向とともに,

アメリカの金融安定化策が今後の市場に大きな影響を与えるでしょう.

ただ,アメリカの議会と政府の関係が一筋縄には行かないようで,

公共事業に無駄な支出が多いという指摘から,減税の幅が広くなったり,

規模は大方決まっているようですが,中身については変更の余地が多いようです.

数ヶ月前にあった金融支援策を議会が否決した際のパニックのようなことが

また起きなければいいのですが...

ユーロに関しては,ユーロ圏内のみならず,

ロシア,東欧諸国などの経済の悪化も足を引っ張る要因になりそうで,

現在が高値圏にあるように思います.

しかし,こちらもアメリカの金融安定化策の状況如何では,

ユーロ高につながることも考えられます.

今週はとりあえず,アメリカの金融安定化策の動向を見極めるべく,

傍で見ているほうが賢明かもしれません.

2009年2月8日日曜日

週明けの市場は?

先週末,大幅な円安ドル高,株高で終了したNY市場.

その流れを引き継いで,東京株式市場が上昇するのは間違いないでしょう.

注目は,円安がどこまで進行するか.

中長期的には円高であることは堅いのですが,

一時的なドル高がどこまで進むのか?

93円が見える位置に入るものの,アメリカ政府の政策への期待から上昇しているだけであって,

実際のところ,実態は好材料は何もない状況なので,このまま上昇を続けても,

いつかはパニック的な売りに入ってしまうことでしょう.


週の頭にも発表されるというアメリカの経済対策を市場がどう評価するのか,

ここに注目です.

2009年2月7日土曜日

米雇用統計を受けて

アメリカの1月雇用統計は,非農業部門で-59.8万人で市場予想の-54.0万人より弱い結果.

同失業率は7.6%で市場予想の7.5%より弱い結果となった.

しかし,これを受けてアメリカの株は上昇.

ドル円も上昇し,一時92.20付近まで上昇し,現在も91.90付近で推移しています.


どうやら市場はこれまで出てきた様々な経済指標と同様に,

雇用統計が悪化するのは当然と考えていたようで,

市場予想より悪かったにもかかわらず,株は上昇に転じました.

やはり抜本的な景気対策が必要ということを市場が要請しているのでしょう.



素人投資家から言わせてもらえば,景気減速が鮮明にもかかわらず,

このような上昇に転じるのには少々疑問を感じます.

市場関係者は利益を大きくするため,相場を大きく動かしたがるのは既知の事実でしたが,

今回はさすがに驚きでした.

やはり利益追求が行き過ぎているんじゃないかと.


ただ,不況時の株高っていう現象は過去の不況の際にもあったようです.

他に買うものがないから,株を買うっていう心理は理解しかねますが,

歴史が物語っているので仕方ありませんね.

今回の上昇はそれにつながらないと信じています.

2009年2月6日金曜日

ドルが上昇してます

ドルが円に対して上昇しています.

ドル円は一時92.25付近まで上昇.

約一月ぶりの高値圏です.

このドル高傾向がどれくらい続くか,

個人的には早く円高傾向に戻っていただきたい.

というかいち早く.

ちょっと今やけどを負ってる状態です.

ECB政策金利発表

ECBは政策金利を2.00%で据え置くと発表しました.

市場の予想通りの結果でしたが,

これを受けてユーロはドル,ポンドに対して売られました.

しかし,来月の利下げを示唆したこともあり,

利下げされる可能性が高いでしょう.

2009年2月5日木曜日

英国政策金利発表

先ほど発表された英国政策金利は,

0.50%の引き下げで1.00%とするとのことでした.

この引き下げは市場の予想通りだったようです.

これを受けて,ポンドドルは1.4500付近から一時下げに転じましたが,

そこから1.4600付近まで急上昇しました.

その後は少し売られていますが,上昇基調になったのでしょうか.


21時45分にはECBの政策金利が発表になります.

こちらはユーロの行く末を占う重要な指標となりそうです.

あと30分ほどです.

英国の政策金利の影響を見極めつつ,こちらにも注視していきたいと思います.

現在の動向

今日早朝に発表されたNZの10-12月期失業率は4.6%となり,

前期の4.2%から大幅に悪化しました.

しかし,これを受けてNZドル/ドルは上昇に転じました.

市場予想より良かったんでしょうか?


今日のイベントは,ECBの理事会です.

追加利下げがあるのか否か.

0.25%の利下げ程度は織り込んでいるようですが,

0.50%以上の利下げがあった場合は,ユーロ売りが加速するかもしれません.

要注目な通貨ですが,リスク回避のため,持ち高を減らしたり,

ヘッジで実質持ち高を減らすことが大事かと思います.

為替介入があったそうです

メキシコ中央銀行は,ドル/メキシコペソが史上最高値となる

14.70付近まで上昇したことを受け,自国通貨買い介入をしたそうです.

その後,14.42付近まで急落したそうです.


金融危機以後,主要国では初めての為替介入ではないでしょうか.

メキシコを主要国というのはどうかということについては,まあ置いておきますが.


世界的にドル買い,さらに円買いが進んでいることで,

ドルは様々な通貨に対して,史上最高値に近い値をつけています.

オセアニア通貨,欧州通貨など多岐に渡ります.

円が現在の最強通貨であることに違いはないのですが,

やはり円高は日本企業にとっては痛手であることに違いありません.

ただ,最近はドル円相場は88-90円の範囲で安定しています.

このことを考えると,日本の為替介入はパニック的な事態が発生して,

87円,そして85円の壁を割ってしまった場合のみにしか

話としては出てこないでしょう.

2009年2月4日水曜日

本日の為替動向

本日,目立った動きを見せたのは,ユーロです.

ロシアの信用格付けの引き下げを受けユーロ売りが進み,

ユーロ円は114.40円付近まで下落しました.

これ以上は下げ渋っていますが,これまでの上昇基調から下降に転じるかもしれません.

ドル円は88.80~90.00ほどの範囲で行き来しています.

全体としては円高傾向といえると思います.

これからの注目は,明日の早朝に発表されるNZの10-12月期失業率です.

これが予想以上に悪化しているとなると,現在は一服した感のあるオセアニア通貨売りが

再燃するかもしれません.

ただ,市場がほとんど閉まっている時間帯での発表なので,

大きな変化は見せずダラダラと売られる展開になるか,

流動性が低いことで急激な下落が起きるかは,判断しかねます.

とりあえずは手を出さず,様子見を続ける方が身のためだと思います.

動きが乏しいようで

どうやら今日も大きな動きがないまま市場の一日が終わろうとしています.

日銀の発表した銀行の保有株の買取の再開のニュースを好感し,

一時は上昇したものの,結局は続落となってしまった日経平均.

4日はどういう動きを見せるでしょうか?

サプライズがない限り,ここ数日と同様に,ドル円とにらめっこが続いて,

大きな動きがなく終わりそうです.


早い話,海外市場の動向待ちになりそうです.

2009年2月3日火曜日

本日の株式市場の動向

本日の東京株式市場は,続落となる可能性があります.

ここまで続落で来ていますが,ドル円は昨晩12時を過ぎたあたりから

一貫して円高傾向で,オセアニア通貨売りも一服してはいましたが,

また下落傾向になっているようです.

ドル円はここ数日は比較的安定した動きを見せていますが,

ドル円の下落とオセアニア通貨売りが重なると,

オセアニア通貨の円に対しての最安値をつける可能性が出てきます.

ここは手を出せない状況です.リスクが大きいです.

様子見と行きます.

ユーロドルは昨日のニューヨーク市場が開いてからは大幅回復に転じ,

1.2900付近まで回復しましたが,その後はやはり下落に転じ,

現在1.2810付近,ユーロ円は114.50付近で推移しています.


今日は活発な取引となるのか.

まずはオセアニア通貨に注目です.

2009年2月2日月曜日

今日のここまでの動き

今日の東京株式市場は予想通りの展開.

先週末から続落となりました.

外国為替市場では,オセアニア通貨が売られる展開で,

その流れにつられてカナダドルも売られているようです.

豪ドル円は55.70円付近まで下落し,昨年10月につけた史上最安値に迫りました.

ユーロも売られる展開で,ユーロ円は一時113.20を割り込みました.

現在も下落傾向が続いているようです.

ドル円に関しては,88.80円付近まで下落しましたが,それ以上は下げ渋っています.

アメリカの株式市場はほぼ下げて始まることが濃厚なので,

今日も株を睨みながらの展開になることでしょう.

ポンド円も一日で2.5円以上下がっています.

ただ,ポンドに関しては先日史上最安値をつけたこともあり,その反発からまだ高値圏にいるようで,

下落幅としてはまだ小さく,あと5円は下がってもおかしくないので,

注意が必要です.

今週の動きは

今週の動きは,日本の株価に注目してます.

いままでずっと述べてきたように,リーマンショック後の日経平均は,

ドル円とダウ平均の動向を見ながらの動きにほぼ連動してきました.

ただ,先週の東京株式市場が閉じたあとの金曜15時頃から発表が続いている

大手電機各社の決算,下方修正,赤字転落のニュースを受けて,

おそらく月曜の日経平均は下落することでしょう.

その流れで,欧州,アメリカの株の動向に影響を与えるかどうかに注目しています.

この可能性は低いと思いますが,このような展開になってくると,

円独歩高の状況に変化が見られるかもしれません.

2009年1月31日土曜日

今週のおさらい

今週はじめはユーロが買われ,ユーロ円は上昇しました.

この間,ドル円は90円を目指しての展開を続けていました.

しかし,アメリカのバッドバンク構想を市場は好感し,

ドルが買われユーロが売られました.

ドルは円に対しては大きな上昇を見せなかったので,

結果,円が大きくユーロに対して上昇しました.

個人的に注目していたユーロ圏の失業率は大きな影響を与えなかったようですが,

数字自体は悪いものでした.

日本の失業率も悪化していますし,大手の電気系各社は総崩れの展開で,

赤字計上,下方修正の連続,鉱工業指数も過去最大の下げ幅を記録し,

実体経済が悪化していることが鮮明になってきました.

大幅な円高が懸念されていますが,

オバマ政権の政策への期待からドル円は89円前後で安定しています.

むしろ,円高の影響で輸出企業は経営を圧迫され,

日本経済の冷え込みが進んでいるようです.

このような展開では円高が進むということに対しても,

疑問符がついてきます.

一時的にはドル円が95円程度まで上昇するかもしれません.

2009年1月28日水曜日

本日の動向

本日は日付が変わるころ,ドル円,クロス円ともに急激に売り込まれました.

どうやら89円オプションのNYカットに関連した売りが関連しているようです.

その時間帯に,ドル円は80銭ほど,ユーロ円は約2円ほど値下がりしました.

その後は回復を見せましたが,大幅回復には至らず,

下落幅の半分ほどしか上げていません.

ユーロ円は116~117円後半での値動きがメインとなってきましたね.

下落リスクはまだありますが,上昇の道は見えてきません.

短期的には120円を越えることがありそうですが,

その水準では売りに入ることが良いかなと思います.

2009年1月27日火曜日

ユーロが回復してます

ユーロドルが少し回復しました.

欧州通貨も売りが一服したと思ったら,上昇に転じました.

ほぼ一貫した上昇基調が続いてます.

ドル円に関しては90円の手前にある89.70の壁が越えられないようです.

アメリカの中古住宅販売件数がよそうより良かったこともクロス円の

上昇の後押しをしているようです.

ただ,今週の欧州の失業率発表までは慎重な取引をしたいと思います.

2009年1月25日日曜日

来週の動向は

来週は企業に決算,経済指標など多数ありますが,

個人的には,欧州圏の失業率に注目しています.

先日発表されたアメリカの12月の失業率は,

予想よりは良かったものの,数字自体はかなり悪いものでした.

欧州圏の数字も相当悪いことが予想されますが,

市場予想より悪かった場合,更なる欧州通貨売りが進むかと思います.

ユーロ,ポンドは更なる下落の可能性がありますが,

失業率が予想より良かった場合,欧州通貨の買戻しがあるかもしれません.

ただ,それも短期的な流れで,長中期的には円高傾向が続くことは堅いでしょう.

2009年1月24日土曜日

今週のまとめ

今週は,為替相場が大きく動いた一週間となりました.

予想以上に悪かった企業の決算報告,経済指標を受け,

円高,欧州通貨売りが加速する場面が何度かありましたが,

その円高水準も東京市場が開いている間は比較的落ち着いた値動きに収まることが多く,

欧州,アメリカの市場参加者が中心となって取引が進んだようです.


ダウ平均の下落とそれに伴う円高ドル安のダブルパンチを

正面から受けてしまった日経平均は昨日大きく下落しました.

日本の大手電機メーカーの決算も赤字が相次いでいますが,

それを全く感知しない形で円高傾向が進んでいるようです.

来週の相場も大きな流れは変わらないでしょうが,

今週に史上最安値を記録したポンド円,7年ぶりの安値を記録したユーロ円には,

注視していく必要があると思います.

2009年1月23日金曜日

円高はどうなるのか

先日,ユーロとポンドが大幅に下落しました.

ポルトガルのソブリン格付けの格下げの影響を受け,欧州通貨が売られる結果となり,

ポンドは大幅に売られ,対円で史上最安値,

ユーロは約7年ぶりの安値を記録しました.

ドルに対しても円は上昇し,87.10付近まで円高が進みました.

この急激な流れはとりあえず収まったようですが,

下振れリスクはまだ大きいように感じます.

ユーロもポンドも売られすぎ感がありますが,

現状ではテクニカル分析等はあまり役立たないような気がするのは自分だけでしょうか?

この状況で安定して利益を上げるには,リスクを抑えるため,

急激な円高が進んだ場面で,小額をつぎ込んで欧州通貨を買うのがいいんじゃないかと.

ローリスク,超ローリターンで損を出さないようにしなければ.

ポンド円に関しては史上最安値をつけたこともあり,

ここからあまり大幅な下落は考えにくいですが,

ユーロ円に関しては,ユーロ導入後すぐの頃に1ユーロ80円台を記録したことがあるので,

ドル円が大幅に下落した場面では,更なる下落の余地があると思います.

リスクを避けるためには,しばらく取引をやめるというのも

重要な選択肢の一つであることに間違いはありません.

2009年1月21日水曜日

オバマ新大統領就任式を終えて

株式市場,外国為替市場ともに荒れた動きとなりました.

オバマ大統領への期待は織り込み済みであったか,

それ以上に悪い経済指標や経済見通し,決算などが相次ぎ,ダウ平均は急落しました.

それに伴いUSDJPYも下落,欧州通貨は大きく下落したため,円独歩高となりました.

21日17時40分ごろ,GBPJPYは史上最安値となる123.00を一時割るところまで

円高が進みました.

EURJPYも一時115.30付近まで円高が進みました.

USDJPYは大きく円高方向には進んでおらず,

ドル高,円高が同時に進んでいるようです.


今後のオバマさんの経済政策に注目です.

2009年1月20日火曜日

あと数時間で就任式です

大統領就任式を前に,やはり予想通り,ドル高の様子です.

ただ,円に対しては大きく上昇を見せてはいません.

欧州通貨に対しては,ドル高が進んでおり,

EURUSDは1.2910付近まで,GBPUSDも1.3865付近まで売り込まれました.

オバマさんへのご祝儀相場的なものもありますが,

出てくる欧州の経済指標がことごとく悪いものばかりだったことも,

欧州通貨安を加速させています.


あと数時間かすると,就任式で演説をすることでしょう.

民放でもNHKでも中継するようなので,為替動向を見ながら,演説を見たいと思います.

演説の内容によっては,相場が動くことでしょう.

力強い宣言の内容であれば,当然ドルが買われるでしょう.

まずは,しばらく様子見です.

2009年1月19日月曜日

オバマ新大統領就任まであとわずか

世界の情勢,そして世界経済に大きな影響を与えるであろう

オバマ新大統領就任は今週20日です.

新大統領を世界の株式市場,外国為替市場がどう受け止めるでしょうか.

今週は世界のトレーダーにとって大きな1週間に,

そしてこの先2ヶ月が,今後を左右する大事な期間になってきます.

世界の人々のためには,強力にアメリカを引張る姿が望ましいのですが,

さすがのオバマさんでも難しいんじゃなかろうかと思います.


要注目です.

2009年1月17日土曜日

本日の動向

今日はアメリカが連休前ということもあり,方向感が定まらない展開.

バンクオブアメリカに追加の資金注入とのニュースを受けて

ダウ平均は上昇で始まったものの,

その後は下落に転じ,マイナス圏に入ったあと,再びプラス圏に戻ったものの,

大幅上昇にはつながらず.

USDJPYもダウ平均の流れを見ながらの展開.

90.10~90.90のレンジでの動きとなっています.

ただ,数日の間上昇傾向にあるドル円が,オバマ大統領の就任に伴い,

どのように動くか,要注目です.


休み明けに大きく相場が動く可能性があるかもしれないので,

利益確定で持ち高を減らし,両建てを使ってわずかに買いの方を多くしときます.

2009年1月16日金曜日

本日は値動きが激しくて

ECBの理事会があって,ユーロは乱高下しました.

EURJPYは116.40~118.40という広いレンジで大きく動きました.

この間,USDJPYは88.90~89.90を,ほぼ一貫して上昇しました.

EURUSDは1.3040~1.3240の範囲を上下しています.

米株が好調なようで,USDJPTもそれにあわせて上昇したようです.

この流れに乗って,今日の反動からも,明日の日経平均は大幅上昇となるでしょう.

2009年1月15日木曜日

欧州中央銀行が政策金利を発表しました

欧州中央銀行(ECB)が定例理事会を開き,

政策金利を0.50%引き下げ2.00%としたと発表しました.

これは市場の予想通りの利下げ幅でした.

この利下げを受けて,EURUSDは1.3070付近まで下落しましたが,

22時30分から始まったトリシェ総裁の会見後は回復し,

発表前の水準まで戻り,一時は1.3200付近まで戻しましたが,

値動きの激しい展開となっています.


USDJPYは18時頃に88.50付近まで下げましたが,

その後は堅調な展開で22時45分頃には89.50付近まで上昇しました.

しかし,上値は重い展開になりそうで,90.00には届かないと思われます.

EURJPYは18時頃に116.50付近まで急落しましたが,

しばらく116.70~117.50の間を行き来した後,トリシェ総裁の会見後は急上昇し,

23時現在117.60-90の間で激しい値動きをしています.


今回の政策金利が0.75%以上の値下げであった場合,ユーロが急落するリスクがあったため,

116.80付近で買ったものを清算してしまったので利益を出し損ねました.

ただ,リスク軽減のためには仕方ありません.

本日の報告

今日はダウ平均が大幅に急落しており,欧州の株も急落しています.

それに伴い,円全面高の展開となっています.

USDJPYは一時88.60付近,EURJPYは116.60付近まで円高が進みました.

様々な経済指標,企業業績の悪化などを嫌気して株が急落しました.

この流れと円全面高の影響から,明日の日経平均は大幅下落がほぼ確実でしょう.

降下確率は90%以上でしょう.

明日の東京株式市場は混乱必至です.


予想以上のユーロ安がここ二日ほど続いています.

この状況がどこまで続くんでしょうか.

この水準が続いてると,EURJPYが110.00をきるところが見えてくるかもしれません.

2009年1月14日水曜日

ユーロ安

米貿易収支の結果は,市場予想より赤字幅を縮小したこともあり,

ドル高方向に推移しました.

ただ,ユーロの方がドル高に押されてしまったので,

EURJPYは大きく下落しました.

一時117.15付近まで円高ユーロ安が進行しました.

まずいっす.

含み損が200000円を越えてきました.

オバマ大統領の祝賀ムードでドル高円安,ユーロももう少し持ち直してもらえれば...

と思っている今日この頃です.

安定運用のためには,やはり両建てを駆使するなどしてリスク回避が重要です.

2009年1月13日火曜日

今晩の為替動向

今日はユーロ安,また,円高が進んでいます.

現在
USDJPYは89.20付近,
EURUSDは1.3350付近,
EURJPYは119.05付近で推移しています.

先週,売りポジションを利益確定のため清算してしまったので

大幅な円高の影響で含み損になってしまいました...

また失敗しました.

今回は安いとこでEURJPYを仕入れておいて,しばらく保有したいと思います.

2009年1月12日月曜日

麻生内閣の不支持率が

読売新聞社の最新の世論調査によると,

麻生内閣の支持率は前回調査から0.5ポイント減の20.4%,

不支持率は5.6ポイント増の72.3%となったそうです.


不支持率が7割超えるなんて笑えないですよね...

これが政治不安につながらない日本人の穏やかな気質はある意味すばらしいですね.

タイなんてこの前空港占拠があったくらいなのに.

ここまで政治に不満があるのに声を大にして言わないのもどうかなと思いますが,

次の選挙で結果が出ることでしょう.



この話は日本の株価動向には全く影響しないでしょうね.

CFDのデモ取引をやってみようと思います.

CFD取引とはContract For Differenceの略で,

世界中の株式,株価指数先物,債券先物を対象とした証拠金による差金決済取引で,

24時間リアルタイムで取引可能というものです.

日本ではまだまだ認知度が低いですが,海外ではすでに大変人気の高い取引として注目されています.

いま噂の原油,金など様々な商品先物や,海外の株式をリアルタイムトレードできるらしいです.

うまくやればFXよりも利益を得る機会は多いらしいです.

将来的にはこれにも手を出したいと思います.

ってことで,明日からある会社の無料デモ取引をやってみようと思います.

こっちはまだまだ知識が乏しいので,実践をこなしながら腕を上げて行きたいと思います.

2009年1月10日土曜日

成人の日ということで

来週の月曜は休日なんで,日本の市場は休みなんですね.

すっかり忘れてました.

ということで,アメリカの雇用統計が日本の市場に与える直接の影響は少ないでしょう.

ただ,週明けのアジア,ヨーロッパの各市場の動向の影響をしっかり受けることになるでしょう.

雇用統計を受けてユーロは前日大きく売られました.

雇用の悪化が予想の範囲内ということで,ヨーロッパの経済悪化のほうがダメージが大きい

という受け止め方だったようです.

15日のECB理事会の追加利下げがあるんでしょうか.

動向に注目です.

2009年1月9日金曜日

米雇用統計を受けて

ほぼ予想通りであった雇用統計,わずかながら弱い指標となった失業率を受けて,

ドルは急伸しました.

市場はこの結果を好意的に受け止めたようです.

ドルはユーロに対して特に値を上げています.

円に対しても一時大きくドル高に動きましたが,

現在は発表前から30-40銭ほど高い水準で落ち着いています.

ただ,結果は,12月非農業部門雇用者数は-52.4万人,失業率は7.2%ととんでもない数字で,

予想よりまあ良かったものの,悪化していることは間違いありません.

短期的にはドル高となっていますが,やはり中長期的には円高傾向が続くことでしょう.

ドル円の上昇も終わりか・・・?

オバマ新大統領への期待から上昇していたドルは,

円に対してしばらく上昇していましたが,下落に転じたようです.

現在USDJPYは90.70~90.80付近で推移しています.

今夜22時30分ごろ発表の12月のアメリカの雇用統計,失業率の内容によっては,

急激な円高が起こるかもしれません.

予想自体はもともと相当な悪い数字が出されていますが,

更なる悪化が表面化した場合は,ダウ平均の暴落,ドル売りの加速が起こりえます.

週明けの日本市場もそれにつられて動くことになるでしょう.

要注目です.


現在のポジションは,今夜の雇用統計,失業率の発表により,

EURJPYがつられて下がることも予想されますが,

EURUSDが急激に上昇するかもしれませんので,慎重なポジションにしようとしてます.

売りポジションを結構処分してしまったので,急激なEURJPYの下げに対しては

しばらく含み損が発生するかもしれませんが,

両建て時にもスワップポイントを常にプラスにするため,

買いポジションを多めに持ちたいので,長期的にはそれもいいかと.


今夜は寝れそうにありません.

ではでは.

2009年1月7日水曜日

円安がきましたね

オバマさんへの期待からドル高が進んでますね.

円に対してもユーロに対しても上昇してます.

ただ,USDJPYは94.60付近に壁があるらしく,

一気に上昇とは行かないようです.

しかし,個人的にはこの上昇は中期的なものではなく,

オバマさんを見極めるためのもので,短期に終わるものと考えています.

日本経済の未来については,今度時間ができたときに書こうと思います.

ではでは.

2009年1月6日火曜日

ようやく2009年本格スタート!!

2009年のスタートは,大幅な円安・ドル高で始まりました.

オバマ新大統領がやるであろう大規模な景気刺激策への期待感から,

円,ユーロに対してドルが上昇しています.

また,ダウも期待感から大幅上昇で始まりましたが,

現地時間5日は現在80ドルほど反落しています.

これにあわせるように,ドル高も一段落するかと思いましたが,

USDJPYは92.90~93.50付近で行ったり来たりです.

EURJPYは2円近く円高に.

EURUSDは2.5%近く下落しています.


ということで,高値で売っておいたEURJPYを0.1ロット清算し10000円の利益.

さらに,売りが超過していたので,126.89と127.40で0.1ロットずつ買い増しました.

127.40の方は,4000円程度の利益が出た時点で売って,さらに空売りをしたいと思います.

オバマ大統領の手腕が期待できるかどうかに今後2ヶ月ほどは終始するかと思います.

しばらく目が離せません.

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