2009年2月13日金曜日

本日の相場

今日の相場はG7や来週の日本のGDP発表を控え,

様子見の状況といえるでしょう.

ドル円は底堅く上昇傾向,クロス円も同様です.

G7では,たいして大きな動きはないとみられていますが,

サプライズな要素があると,相場が大きく動く可能性があり注意が必要です.

円は現在売られる方向ですが,来週のGDPが大きな低下となることは確実ですが,

予想以上の減速であった場合は,円買いドル買いが進むことも考えられ,

週末をはさむ取引は注意が必要です.

ドル円相場の動き

来週16日に公表される日本の10-12月期国内総生産1次速報いわゆるGDPですが,

10%以上のマイナスになるのではないかといわれています.

もしそうなった場合,これまであまり重要視されていなかった日本の経済指標ですが,

さすがに材料視されるでしょう.

これまで日本のGDP速報はあまり材料視されてこなかったという悲しい事実がありますが,

10%のマイナスとなれば,各国も相当の減速,後退が予想されるため,

一気の円高になる可能性もあります.

その反面,米国株の反発,日本の輸入決済需要によるドル高材料,

G7財務相・中央銀行総裁会議を控えての警戒,

日本の輸出企業からのドル売りによる円高材料と,

方向感がつかめません.

週末,週明けは様子見が安全でしょう.

2009年2月12日木曜日

ドル円が反発

ドル円が90.70付近まで上昇しています.

昨日の売られすぎなところからの買戻しでしょう.

ただ,株は大幅上昇とはいっておらず,小幅回復のままです.

この調子だと,明日の日経平均はまず間違いなく昨日の流れから

下落となってしまうでしょう.

2009年2月11日水曜日

円高傾向に逆戻りか

市場はアメリカ政府の金融安定化策に期待し,

雇用統計が悪化したにもかかわらずそれを無視し,

株高ドル高という流れにもって行きました.

しかし,法案が議会を通り内容が明らかになるに従い,

内容が期待はずれだったとして,大幅株安,円高ドル安方向へとシフトしました.

完全に市場の一人相撲だったとしか言いようがありません.

勝手に期待して,勝手に失望したようです.

前にも書きましたが,実態のない期待というものに依存した結果がこれです.

市場関係者は自己の利益を大きくするため,相場を大きく動かしたがります.

”市場は常に行き過ぎている”

という言葉がありますが,これがばっちり当たった感じですね.


ただ,一部で言われているように,

ここ数ヶ月で投資家の円の持ち高が非常に多くなっているのは事実です.

これをどこかで放出することがあるようなら,一気に円売りが加速することがあるかもしれません.

金融安定化策を受けて

アメリカの銀行安定化策が上院を通過しました.

しかし,予想していた以上のサプライズはなく,

市場の反応はこれでは不十分というものでした.

欧州の株は売られ,フランス,ドイツは3%以上の下落,

イギリスも2%以上の下落となりました.

ダウ平均は350ドル以上の下落となっています.

ドル円も会見直後は91.40付近まで上がったものの,

その後は一転して下落傾向.

90.20-90.40付近の水準まで下げています.

これを受けた日本の市場は,普通なら間違いなく大幅ダウン確実なのですが,

幸か不幸か,明日は日本の市場は休場ということで,

大惨事はひとまず先送りという形です.

明日の欧米の市場動向によっては,東京株式市場は影響をもろには受けないで済むかもしれませんが,

続落となってしまった場合を考えると恐ろしいです.

2009年2月10日火曜日

政府紙幣によるリスクの出現

いわゆる金融危機以後,円は極めて強くなりました.

円独歩高という状況のなか,大きな円安リスクというものは

見当たらない状況が続いていました.

しかし,ここに来て大きな円安リスクの出現がありました.

政府紙幣です.

日本銀行券を発行する日本銀行のほかに,

政府も政府紙幣という形でお金を発行する権利があります.

自分もこのことについては知識が乏しく,今回話が出るまで良く知りませんでしたので,

少々勉強致しました.

一部の政治家たちは,政府紙幣のことを”マリファナ”だとか,

机上の空論だとか馬鹿にしていましたが,

本当にそうでしょうか?

よく知らないのに過去の日本に例がないからか知りませんが,

内容についてよくも知らないのに批判するのは,政治家として低能だと思います.

中には財務大臣経験者もいたっていうのがなんともいえませんね.

大臣ともあろう人が,知識もなくやっておられたなんて...

まあ,今日はそんなことはどうでもいいとしましょう.


現在の日本は,財源不足,また,強烈な円高により輸出型産業が主体となっている日本は

企業の弱体化,収益悪化,それに伴う税収減と,

問題山積です.

ここで政府紙幣という案が出てきました.

ある官僚出身の大学教授さんの試算によると,

25兆円分の政府紙幣を発行して,20万円を国民一人に配るというもの.

歴史的に,過去のどこだかの国が行って成功した例から算出した金額だそうです.

この発行により,当然,円の価値は低下しますが,

ハイパーインフレなんて批判は全く的外れなんで関係ありません.

ハイパーインフレっていうのは,戦後の日本であったり,ドイツであったり,

現在進行形のジンバブエみたいのをいうんですね.

いま円が高すぎて困っている日本にとっては,この程度の政府紙幣では,

程よく円安方向に進んで,むしろ企業に喜ばれるといわれています.

数字的な試算は専門外なのでわかりかねますが,

適切な額であるならば,程よい調整効果があって一石二鳥だと思います.


ほかにも庶民派経済評論家の方が言っておられた案があります.

政府紙幣を発行して,市場を通して日本企業の株を買うというものです.

日本の株はかなり低い価格の状況にあり,景気回復後,

つまり株価上昇後に売りさばけば誰も損しないというものでした.

いい案だと思います.

ただし,議論の余地はまだまだあると思います.


政治家は議論することを放棄してはいけないと思います.

さっさと切り捨てるというのは,サボタージュです.



現在の自民党政権のうちには,政府紙幣の発行は可能性が低いと思います.

首相でいることが最大の目的である現首相がいるうちは,

たいして思い切ったことは出来ないでしょう.

やる気無いでしょうから.

100年に1回の経済危機に対し,100年に1回の思い切った政策をして,

失敗して汚名を残したくないんでしょう.


ということで,可能性は低いと思うんですが,

大きな円安リスクがあるということを,頭に入れておかなければなりません.

金融安定化法案が

今日議会にかけられるそうです.

議会を通ったにしろ,内容が不十分であるとの認識から,

有事のドル買い という形で,ドルが上昇すると見込まれています.

ただ,円に対しては先行き不透明です.

ここ数日92円台を回復するなどドル高傾向がありましたが,

一時90.85付近まで下落するなど,現在ではドル円は円高方向にシフトしつつあるといえます.

ガイトナー財務長官の発言を受けてどう振舞うのか,注目です.


ユーロはここ数日上昇傾向.

一部報道では,ユーロ円は125.00円を,

ユーロドルは1.3500~1.4000を目指すのではないかといわれています.

こちらも財務長官の発言如何では大きく動きそうです.

また,ロシアの状況もここ数日不安定な動きを続けており,

ロシアのユーロに与える影響というのも考えておかねばなりません.

アメリカの金融安定化法を市場が不十分とみなした場合,

ユーロはドルに対して売られるリスクを持っているといえます.

個人的には,不十分とみなされる可能性が高いと思っています.

もし仮に,議会を通らなかった場合,もしくは賛成と反対が拮抗した場合,

急速な円高っていうリスクもわずかにあることを頭に入れておくべきでしょう.

本日の動向

日中の流れから変わって,ドル円は底堅い動きに.

0時過ぎに91.30付近まで一時下落したものの,

大半の時間帯を91.55-91.85付近で推移しています.


ユーロは今日は上昇基調.

ユーロドルは17時頃に1.2880を記録した後は,一貫して上昇.

23時30分頃に1.3080付近まで上昇した後も,1.3030-1.3080という

高値水準での取引となっています.

ユーロ円も120.00円台を一時回復するなど,今日はユーロ高で推移しています.


本日は主だった経済指標の発表がないため,大きな変動は見られないようです.

ガイトナー財務長官が日本時間11日午前4時30分から議会で証言を行うとのことで,

市場はこれに注目しているのではないでしょうか.

様々なニュースによると,バッドバンク構想が後退しているとのことで,

この議会証言を受けて市場が動くかもしれません.

2009年2月9日月曜日

珍しいことに

日経平均が前営業日のNY市場大幅上昇の方向性を無視するように下げて終わりました.

予想通り上昇で始まったのですが,ドル円が下落し円高傾向になるに従って,

午後の取引では下落に転じました.

いわゆる金融危機以後,世界の株価は大きく動くと連動して動くというのが定石になりつつあり,

特に近頃はダウ平均とドル円がリンクしていることもあり,

ダブルの影響を受ける日経平均は,ダウ平均との関連性がかなり強い傾向にありました.

そんな中で,前営業日のNY市場の大幅上昇を無視するように日経が下げたことについては,

個人的には驚くばかりです.

土日をはさんだということもありますが,このような流れになったのは,

ここ数ヶ月で初めてではないでしょうか?

一時92.40から現在91.10-91.20付近で推移しているドル円の影響が大きいことは間違いありません.

ということは,欧州の株は,こちらの場合は先週の反動もありますが,

下落で始まることになりそうです.


ダウ平均の動向は,やはりアメリカの金融安定化策の中身によるでしょう.

市場が期待していたほどの内容ではなかった場合,

一気の円高というリスクもあります.

ただ,オバマ大統領は期待を裏切らない,いや,どうしても裏切れないので,

いい内容のものになるでしょう.

というか,市場はいやでも好感するのではないかと個人的には思ってます.


前にも書きましたが,先週末のドル高の流れは,

雇用統計が悪かったにもかかわらず,アメリカ政府への期待だけを頼りにした上昇でした.

このような実態のない上昇は個人的には好ましくなく,

また,一般的にも喜ばれるものではないでしょう.

ですから,今回の円高傾向へのシフトというのは,ある程度理解が出来ます.

この流れは理にかなっていると思いますが,市場関係者としては,

円独歩高ってのも利益が出ないためか困るんでしょうね.

我々は,冷静な視点で見る必要がありますね.

現在までの動向

現在のところ,やはり,円安ドル高,先週のアメリカの株高を受けて,

日経平均は大幅上昇で始まったものの,ドル円の下落により上昇幅を小さくして午前の取引を終了.

ドル円の動向ですが,8時過ぎにストップを巻き込んで92.40付近まで上昇したものの,

やはり行き過ぎた感もあり,その後は下落に転じ,

現在91.60近辺で推移しています.

ユーロ円の動向ですが,ユーロドルが一時1.2990付近まで上昇し,

ユーロ円が120.00に達しましたが,ドル円の下落とともに,その後は売られる展開に.

現在118.30付近で推移しています.

G7今週13,14日に,財務相・中央銀行総裁会議を開きますが,そこでの動向とともに,

アメリカの金融安定化策が今後の市場に大きな影響を与えるでしょう.

ただ,アメリカの議会と政府の関係が一筋縄には行かないようで,

公共事業に無駄な支出が多いという指摘から,減税の幅が広くなったり,

規模は大方決まっているようですが,中身については変更の余地が多いようです.

数ヶ月前にあった金融支援策を議会が否決した際のパニックのようなことが

また起きなければいいのですが...

ユーロに関しては,ユーロ圏内のみならず,

ロシア,東欧諸国などの経済の悪化も足を引っ張る要因になりそうで,

現在が高値圏にあるように思います.

しかし,こちらもアメリカの金融安定化策の状況如何では,

ユーロ高につながることも考えられます.

今週はとりあえず,アメリカの金融安定化策の動向を見極めるべく,

傍で見ているほうが賢明かもしれません.

2009年2月8日日曜日

週明けの市場は?

先週末,大幅な円安ドル高,株高で終了したNY市場.

その流れを引き継いで,東京株式市場が上昇するのは間違いないでしょう.

注目は,円安がどこまで進行するか.

中長期的には円高であることは堅いのですが,

一時的なドル高がどこまで進むのか?

93円が見える位置に入るものの,アメリカ政府の政策への期待から上昇しているだけであって,

実際のところ,実態は好材料は何もない状況なので,このまま上昇を続けても,

いつかはパニック的な売りに入ってしまうことでしょう.


週の頭にも発表されるというアメリカの経済対策を市場がどう評価するのか,

ここに注目です.

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