2009年6月24日水曜日

再度スイスフラン売りの介入を実施か?

今日の市場はスイスフランの下落が注目されています.

主にユーロに対して売られており,1ユーロ1.50スイスフラン付近から

一気に1.53付近まで上昇しました.

前回,市場介入をしたとされる3月中旬には1.48付近から1.54付近まで上昇しました.

最もスイスフラン高が進んだ金融危機直後の1.4260付近から7%近くを

市場介入により上昇させました.

スイスも日本同様輸出に依存している部分が大きく,

自国通貨安を目指しての市場介入となっています.

これを考えると,日本もやはり市場介入をすべきではないかという考えが出てくるかもしれません.

現在は1ドル95円から98円程度のレンジで推移しており,

日本の輸出系企業の想定レートとされる95円程度を割る場面がもうすぐ見られるような状況です.

アメリカの国債増発,財政状況の悪化によるドルの信頼低下懸念,

過度のドル買いの解消の流れから,ここ2,3カ月は諸通貨に対しドル安が続いていますが,

円に対しては,90円割れの展開から,102円程度まで上昇したものの,

105円,110円というように一気に上昇とはなっていません.

金融危機の時のように勢いを持ってドル,円が買われる展開を逆にしたように,

諸通貨の上昇が続いていますが,ドル円の均衡は続いています.

この均衡が崩れるのは,やはり大きなイベント,劇的な経済指標が必要なのでしょうか.

現状考えられるのは,

世界経済,アメリカ経済の大幅な回復

数ヵ月後の財政出動後の大幅な反動による景気悪化

ここ数カ月停滞している先進国の政策金利の動向

などが考えられます.

日本による市場介入もその一つに入るでしょう.


まずは,今日の米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表に注目でしょう.

さらには,アメリカの長期金利が上昇を続けていることも注視しなければなりません.

これが重荷となり,回復の兆しがあるとされる米住宅市場に与える影響も考えられます.

世界銀行とOECDが正反対の景気見通しの修正をしたことにも注目したいですね.

どちらにしてもただ楽観しているわけではなく,

米失業率の10%越えも視野に入る中,

やはり,世界経済を引っ張る鍵となるのは,

アメリカ,そして,中国,インドあたりということになるのでしょうか?

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