ちょっと見逃しているうちに,為替介入があったようですね.
10時35分ころ,一気に円安方向に振れましたね.
会見によると10時35分とのことですが,32分ころから急騰していたとの声もあるようです.
いつもは部屋の前でぶら下がりに応じている野田財務大臣が,
今日は無言で部屋に入っていったという話も聞きました.
何かを読み取られたくなかったんでしょうね...
今回の介入額がいくらかは公表されていません.
むしろ,東京時間の一度ではなく,欧州時間でも介入が引き続き行われたようで,
ドル円は一時85.50付近までは上昇しました.
ストップオーダーを巻き込んで一気に上がったようですね.
ここで気になるのが,やはり介入の額ですよね.
引き続き介入するからということで総額を公表していないのかもしれませんね.
ある情報によると,最低1000億円分とのことですが,
実際にはもっと多いかもしれませんね.というより,多いでしょう.
民主党代表戦が終わりその翌日に介入ということで,
不意を突かれた方もいるのではないでしょうか.
自分もそのうちの一人です.
昨日,代表決定直後に50銭近く円高に進み,
その後には83円を割ってしまったとのことでしたので,
今後は菅政権でもっと円が買われるとの危機感が強まったのでしょう.
それがきっかけになったかもしれません.
日本の株式市場は,ひとまず素直に円安を好感して大幅上昇となりましたね.
トヨタ株も3000円に乗っけてました.
問題は,この85円台という水準がいつまで続いてくれるかです.
一般論として,一国が介入をしたところで,
為替の流れまでは変えることは出来ません.
ということで,スピードは緩まっても,円高傾向はとめられないというのが,
市場の見方のようです.
まあ,その通りなんですが,
なんで一切市場介入をしたことを評価しないんですかね?
ある程度評価してもいいと思ってます.
個人的には,少し前のしょうもない発言で円高を招いた方々は馬鹿だと思いましたが,
今回のタイミングは,非常に良かったかなと思います.
結果論になりますが,直近の円のほぼ最高値である82.90前後で介入を開始し,
85円中盤まで持っていったというのは,
介入コストを考えると,少なくてすんだのではないかと思います.
あとは,海外の大口投資家の動き次第というところですが,
ファンド勢はこのあたりが仕掛け時だと思っているのではないでしょうか.
日本政府,日銀が仕掛けたことによって,
かなりの損失が出ているところもあると思います.
日本の個人投資家はどうだったでしょうか?
自分は現在株しかやっていないので,直接は影響を受けていませんが,
円安好感で保有している株の評価損は少し減りました.
日本の個人投資家の皆さんが83.50付近でドルを買い支えているなんて声も聞かれていましたが,
そのまま持ち続けていれば,そこそこ利益は出たんじゃないかと思います.
ロスカットしちゃってた人にとっては,,,残念な結果になっちゃいましたね.
この後の流れですが,
日本の介入がどの程度続くかにもよりますが,
自分ならもう一度くらいは円高方向に進むと思っています.
ファンド勢は85円くらいのところで円を買いたいでしょうから,
このあたりからなかなか上には行きにくいと思っています.
なので,いつ動きが出るか,週末まで目が離せない展開になりそうですね.
2010年9月15日水曜日
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