市場の関心は昨日スイス中銀が行った為替介入に続き、
日本が為替介入をするかどうかに注目が集まっているようです。
スイスには失礼な話かもしれませんが、
スイスが為替介入をするのと、世界第2位の経済大国日本が為替介入をするのでは、
大きな違いがあります。
日本が為替介入をしてしまうと、主要な国が続々と為替介入に踏み切るという事態が起こりかねません。
今は3月ということもあり、常々触れているように、会計年度末にあたる今月は、
日本の輸出企業による円買い、つまりレパトリエーション(資本回収)がある月です。
規模はどうあれ、確実にやってきます。
そうなるとどうしても円高につながってしまうため、
為替介入をするなら今しかないということです。
ドル円は現在100円を目指すかという展開ですが、レパトリエーションが起きると、
また90円を目指す展開となってしまうかもしれません。
経団連など産業界は、為替レートを適切な範囲にとどめるよう度々要請しています。
やはり、1ドル105-110円というのが望ましいのでしょうか。
企業の国際競争力のためといってしまえば格好はいいのですが、
円安政策を続けてきたから今まで内需が拡大できなかったのだという指摘もあります。
日銀は難しい選択を迫られています。
ここで政府紙幣という手も考えられます。
適切な額を発行すれば、適度に円安に進み、
為替介入という最後の手段に出なくてもすみます。
ただ、混迷を極める日本の現状で、迅速な政策実行は期待できないというのが悲しい現実です。
2009年3月13日金曜日
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