2009年2月10日火曜日

政府紙幣によるリスクの出現

いわゆる金融危機以後,円は極めて強くなりました.

円独歩高という状況のなか,大きな円安リスクというものは

見当たらない状況が続いていました.

しかし,ここに来て大きな円安リスクの出現がありました.

政府紙幣です.

日本銀行券を発行する日本銀行のほかに,

政府も政府紙幣という形でお金を発行する権利があります.

自分もこのことについては知識が乏しく,今回話が出るまで良く知りませんでしたので,

少々勉強致しました.

一部の政治家たちは,政府紙幣のことを”マリファナ”だとか,

机上の空論だとか馬鹿にしていましたが,

本当にそうでしょうか?

よく知らないのに過去の日本に例がないからか知りませんが,

内容についてよくも知らないのに批判するのは,政治家として低能だと思います.

中には財務大臣経験者もいたっていうのがなんともいえませんね.

大臣ともあろう人が,知識もなくやっておられたなんて...

まあ,今日はそんなことはどうでもいいとしましょう.


現在の日本は,財源不足,また,強烈な円高により輸出型産業が主体となっている日本は

企業の弱体化,収益悪化,それに伴う税収減と,

問題山積です.

ここで政府紙幣という案が出てきました.

ある官僚出身の大学教授さんの試算によると,

25兆円分の政府紙幣を発行して,20万円を国民一人に配るというもの.

歴史的に,過去のどこだかの国が行って成功した例から算出した金額だそうです.

この発行により,当然,円の価値は低下しますが,

ハイパーインフレなんて批判は全く的外れなんで関係ありません.

ハイパーインフレっていうのは,戦後の日本であったり,ドイツであったり,

現在進行形のジンバブエみたいのをいうんですね.

いま円が高すぎて困っている日本にとっては,この程度の政府紙幣では,

程よく円安方向に進んで,むしろ企業に喜ばれるといわれています.

数字的な試算は専門外なのでわかりかねますが,

適切な額であるならば,程よい調整効果があって一石二鳥だと思います.


ほかにも庶民派経済評論家の方が言っておられた案があります.

政府紙幣を発行して,市場を通して日本企業の株を買うというものです.

日本の株はかなり低い価格の状況にあり,景気回復後,

つまり株価上昇後に売りさばけば誰も損しないというものでした.

いい案だと思います.

ただし,議論の余地はまだまだあると思います.


政治家は議論することを放棄してはいけないと思います.

さっさと切り捨てるというのは,サボタージュです.



現在の自民党政権のうちには,政府紙幣の発行は可能性が低いと思います.

首相でいることが最大の目的である現首相がいるうちは,

たいして思い切ったことは出来ないでしょう.

やる気無いでしょうから.

100年に1回の経済危機に対し,100年に1回の思い切った政策をして,

失敗して汚名を残したくないんでしょう.


ということで,可能性は低いと思うんですが,

大きな円安リスクがあるということを,頭に入れておかなければなりません.

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