2009年2月9日月曜日

珍しいことに

日経平均が前営業日のNY市場大幅上昇の方向性を無視するように下げて終わりました.

予想通り上昇で始まったのですが,ドル円が下落し円高傾向になるに従って,

午後の取引では下落に転じました.

いわゆる金融危機以後,世界の株価は大きく動くと連動して動くというのが定石になりつつあり,

特に近頃はダウ平均とドル円がリンクしていることもあり,

ダブルの影響を受ける日経平均は,ダウ平均との関連性がかなり強い傾向にありました.

そんな中で,前営業日のNY市場の大幅上昇を無視するように日経が下げたことについては,

個人的には驚くばかりです.

土日をはさんだということもありますが,このような流れになったのは,

ここ数ヶ月で初めてではないでしょうか?

一時92.40から現在91.10-91.20付近で推移しているドル円の影響が大きいことは間違いありません.

ということは,欧州の株は,こちらの場合は先週の反動もありますが,

下落で始まることになりそうです.


ダウ平均の動向は,やはりアメリカの金融安定化策の中身によるでしょう.

市場が期待していたほどの内容ではなかった場合,

一気の円高というリスクもあります.

ただ,オバマ大統領は期待を裏切らない,いや,どうしても裏切れないので,

いい内容のものになるでしょう.

というか,市場はいやでも好感するのではないかと個人的には思ってます.


前にも書きましたが,先週末のドル高の流れは,

雇用統計が悪かったにもかかわらず,アメリカ政府への期待だけを頼りにした上昇でした.

このような実態のない上昇は個人的には好ましくなく,

また,一般的にも喜ばれるものではないでしょう.

ですから,今回の円高傾向へのシフトというのは,ある程度理解が出来ます.

この流れは理にかなっていると思いますが,市場関係者としては,

円独歩高ってのも利益が出ないためか困るんでしょうね.

我々は,冷静な視点で見る必要がありますね.

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